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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

2011、年の瀬の津幡町

2011年12月30日 20時27分55秒 | 日記
大掃除のタイミングで、調子の悪いドアノブを取換えようと、
午前中に「コメリパワー津幡店」へ足を運んだ。
去年・8月29日に投稿したとおり、ここはペット同伴OK。
短い晴れ間、散歩を兼ねて「りくすけ」を帯同してのショッピングである。
店内は、正月飾りや日用雑貨を求める人が詰めかけ、なかなか盛況。
やはり年の瀬は気ぜわしいものだ。

…さて「今日の一枚」は、そんなホームセンターで撮影した「練炭」。
スペースを割いて、山積みになっていたという事は需要があるのだろう。
更に画面からは見切れているが、右隣りには「豆炭」がドッサリ。
10キロ単位の大袋で販売されていた。
これも2011年の冬だからだろうか?
東日本大震災による原発事故以降、日本国内の炉の火が軒並み消え、
電力の不足が懸念されている。
夏と同様に「節電」が叫ばれる中、
化石燃料…石油系だけでなく石炭系にもスポットが当たった。

しかし、業務用ならばともかく、家庭に於いてはいかがなものだろう。
使えるお宅は多くないのではないだろうか?
何しろ、練炭や豆炭が、暖を取る熱源の主役の座から降りて随分と経つ。

僕が幼い頃、生家の居間には「練炭掘りゴタツ」が鎮座。
冬になると、台所の地下収納から黒い塊を取り出し、コタツの中に入れ、
マッチを擦って火を付けるのが毎朝の日課だった。
燃え始めると独特の匂いがし、時折、一酸化炭素の影響なのか、
軽い頭痛に見舞われたのものである。
昔の家は気密性が低く、隙間風は当たり前。
自然と換気が行われていたお陰で中毒には至らなかった。

電気ゴタツに変わったのは、小学校高学年くらいの事。
やがてファンヒーターが登場し、
練炭が活躍するシーンは過去のものになって、早や20年近くが過ぎている。
しかも、ここ10年来、自殺の道具として使われるケースも報道され、
すっかり「悪役」のイメージが定着していた感が強い。
なのに今、堂々と練炭が並ぶ。
「今日の一枚」は、世相を反映しているのかもしれない。

…あ、話の発端になったドアノブは、無事付け替え完了。
気持ちよく新年を迎えられそうだ。
コメント
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