バラ香油の世界的産地 カザンリク

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(初回投稿　2013年5月17日)

明るいピンクで花びらにしわがある半八重のダマスク
ローズ、カザンリク　Kazanlik (Damask)。

強いケンティフォーリアの香りがあり、咲き進むと淡い
色合いになります。
シーズン後半にたまに返り咲きがありるそうです。

ブルガリアやトルコ産で、バラの香油をとるために栽培
されている品種。
首都ソフィアの東方140ｋｍほど、ブルガリアの中央部スタ
ラ・ザゴラ州カザンラク Kazanlak を中心とする、北はバル
カン山脈と南にスレドナ・ゴラ山脈に挟まれた一帯は 「バラ
の谷」 と呼ばれ、世界のバラ香料の７割から８割くらいは
ここで作られているそうです。

中心都市カザンラクという地名も、香油を精製するために
用いる蒸留釜の名前 「カザン」 に由来しています。ただし、
地名はラテン語で Kazanlak 「カザンラク」、バラはなぜか
通常 Kazanlik 「カザンリク」 と表記され、１字違いですが
同じことを意味するようです。

別名に　•R. damascena trigintipetala　　
•Rosa damascena var. trigintipetala
•Rosa X damascena 'Trigintipetala'　　•Trigintipetala　　
•Trindafil　　• Kazanlyk, 　
･ R. gallica var. damascena f. trigintipetala 　
などがあるそうです。
　　(参考：　ＨＭＦ、
　　　　　　アンティーク・ローズ・ガーデン　　
　　　　　　ヨーグルトサン商事有限会社ＨＰ)
　
作出者　不明　　1612年以前。
販売者　ドイツで　Dr. Georg Dieck 　1889 年。　
　　　　　　　'Rosa damascena var. trigintipetala'　名で。

　　　(千葉県佐倉市　佐倉草ぶえの丘　2013年5月14日、
　　　　　　　　　　　2011年6月3日、　2010年5月22日)
　　　(埼玉県久喜市 実野里フェイバリットＧ 2010年5月29日)

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上2枚が佐倉草ぶえの丘2013年5月14日。

これは同　2011年6月3日。


これは同　2010年5月22日。


最後は実野里フェイバリットＧ　2010年5月29日。

「バラの名前の由来 図鑑」を

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先日ようやく「それまる！　バラ図鑑」第3集が脱稿し、全３集753品種の図鑑が完成しました。
この図鑑は「品種名の由来」を中心にしたもので、一般のバラの本に書かれていない名前の由来についても、ほとんど調べ上げたつもりです。(しかしどうしても分からなかったものが1～2種あります。)

いちおう印刷物とデジタル版も刊行しますが、なかなか売れるものではありません。それでスマホで手軽に見れるようデジタルで無料公開しようと考え、専用のホームページを立ち上げました。

「バラの名前の由来図鑑」 と題したホームページに、「それまる！」用に調べたデータを基にして、品種名、クラス、作出者など基本データをアップし、
名前の由来の詳細はこちらの「花の公園　俳句ｉｎｇ」にジャンプして見てもらおうという仕組みです。

古いブログ記事がそのままの品種がかなりあって書き換えが必要ですが、本に入れられなかった品種や新しい品種を随時追加することができます。(先日の中之条ガーデンズで撮った新品種２種はすでに追加しています。)

ぜひ一度ご覧ください。ただし、ブログへのリンクは始めたばかりで、ごく一部だけです。バラの歴史や品種名一覧表などはご覧いただけます。
まだ検索してもＨＰにヒットしないと思いますので、下をクリックしてください。よろしくお願いします。

　「バラの名前の由来図鑑」

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下は岐阜花フェスタ記念公園 2021年です。