花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

中之条ガーデンズで、シャリマーを

2024年06月06日 19時46分33秒 | ばら     
今日は町内の方に教えていただいて中之条ガーデンズへ、その方と家内と3人で出かけました。

行きは道路が工事などでヘンに混んで時間がかかりましたが、着いてみるとなかなか広大で素晴らしい公園です。とても町営? とは思えません。
バラ園は河合伸志さんがデザインしたそうですが、ナチュラルな作りで、いろいろな草花とのバランスの取れた素晴らしい構成です。バラは株がしっかりして見事な咲きっぷりで、みごとに咲きそろい、そうとうに手入れが行き届いているものと見えました。

惜しいことにバラの品種名が見えづらかったり無かったり、とくにアーチのものはほとんどプレートがありませんでした。それと、原種やオールドローズはまったく無いようでした。

これはローズガーデン入り口に咲いている、シャリマー 
Shalimar (Shrub)。
淡ピンクの芯がしっかりピンクで、ウェーブの入るロゼット咲き、中大輪房咲きです。ダマスクにティとハーブの中香があります。

名前は「愛のすみか」を意味するサンスクリット語からだそうですが、またゲランの香水の名前にもなっています。

「暮らしと香り」「カイエ・デ・モード」HPなどによると、
17世紀、ムガール帝国最盛期。第5代皇帝シャー・ジャハーン(1592-1666)が1607年のまだ王子の頃に、当時12歳でのちの第3王妃ムムタージ・マハルと出会い、すっかり心を奪われました。2人が結婚に至ると、皇帝は特別な庭園を造るよう命令し、その庭園には、水晶でできた池と噴水がいくつも配置されていました。水晶が金よりも貴重だった当時、そのつくりは想像を絶するものでした。
庭園が完成すると、皇帝は「シャリマー」と名付けました。サンスクリット語で「愛の殿堂 (宮殿) 」という意味です。

ところが14人目の子を出産すると、妃は突然亡くなってしまいました。悲しみに打ちひしがれた皇帝は、国中から優れた彫刻家や職工を呼び寄せ、妻の霊廟(お墓)を建造しました。
15年以上の歳月をかけて完成したこの霊廟が、インドだけでなくイスラム世界を代表する建造物「タージ・マハル」です。

インドを旅行中にこのエピソードを知り、とても感銘を受けたゲランの3代目調香師ジャック・ゲランは、当時のヨーロッパが東洋ブームに沸いていたこともあり、この伝説をモチーフにした香水を作ることに挑戦。そして1921年、ついに「シャリマー」を完成させ、1925年のパリ万国博で最高賞を受賞しました。

作出者 日本 木村卓功 2019 年。





入り口の案内板。


ローズガーデンの風景。




スパイラルガーデン。




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