仕事で関西へ行ったついでに伊丹市の荒牧バラ園を訪ねてみました。
1992年開園、250種1万本のバラがあるそうで、もう年末だというのにまだ咲いて
いる品種が少なくありません。
さすがに寒気で痛んでいる花が多いのですが、手入れが良く品種も豊富で、
ハイシーズンにぜひ訪ねてみたいすばらしいバラ園です。
周辺の街路や公園、学校や民家の庭先にも多くバラが植えられ、荒牧はバラの
街です。
この時期の花を撮るのはバラにはちょっと可哀想ですが、良いものだけをアップ
しましょう。
黄色の花がいっぱいに咲いている、エミール・ノルデ Emil Nolde (Shrub)。
フロリバンダとするサイトもありますが、HMFに従っておきます。
(大阪府伊丹市 荒牧バラ園 081222)
エミール・ノルデは20世紀ドイツの水彩画家・版画家の名前です。
Wikipedia や2004年の
エミール・ノルデ展HP などによると、
Emil Nolde (1867- 1956) は本名エミール・ハンセン Emil Hansen。
1902年頃から出身地名のノルデを名乗るようになりました。
ノルデは同時代のゴッホの影響を受けたドイツ表現主義の代表的作家と位置
づけられ、1906~07 年に美術家のグループ Die Brücke に参加しましたが、
まもなく退会し独自の道を歩みました。
その作品は輝く黄色や濃い赤などの強烈な色彩と単純化された形態が特色で、
ゴッホや1913年に訪問したニューギニアなどのオセアニア美術の影響が感じら
れるそうです。
水彩画の名手で、北ドイツの風景、草花などを題材にし、水彩という画材の
持ち味を存分に生かした卓越した技術をもっています。
1937年に彼の作品はヒトラーの 「退廃芸術degenerate art」 批判の対象と
なり、1941年にはすべての創作活動が禁止されるに至りました。
ノルデはこれに屈することなく、監視の目を盗んでひそかに小さなサイズの
水彩画を描き続けましたが、これが 「描かれざる絵」 と呼ばれる作品で、
1300点もが制作されたのだそうです。
日本ではあまり知られていない画家ですが、ちょっと長くなってしまいました。
作出者 ドイツ ハンス・ユルゲン・エバース Hans Jürgen Evers (1940 - 2007)
2002年。
販売者 ドイツ タンタウ社 Rosen-Tantau/Tantau Roses 2002年。
(大阪府伊丹市 荒牧バラ園 081222)
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荒牧バラ園の園内モニュメント。
池の水を抜いて清掃中でした。