飛んでいる蝶たち

バラにはまだ早く、新しい花はあまりありませんが、ようやく蝶がたくさん
出てきました。しかし寒くなってきていて、チョウも少なくなりそうです。

先週はたまたま飛んでいる蝶の写真が撮れていました。
アゲハ、モンキチョウ、ツマグロヒョウモンです。

今年買ったデジイチで、チョウを撮る時はシャッタースピードを1000分の１
くらいにして撮っていますが、もっと早くしたほうが良いようです。
　　　　　　　(埼玉県東松山市　武蔵丘陵森林公園　100925 )　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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メインの写真のアゲハは、左のコスモスから飛び去ったところです。
下のモンキチョウも同じです。

コスモスに止まっているのにピントを合わせていたせいか、少しピンボケしました。
動きも早く、もっとシャッタースピードを上げておくといいかもしれません。

これは交尾中のツマグロです。つながったまま飛んでいました。


見えにくいのですが、オスの下にメスがつながって飛んでいます。

美味しい ヤマボウシの実

ヤマボウシの実が赤く色づいています。
この実は美味しいそうで、サルの大好物だそうです。
植物園では、実を採って食べることは出来ませんが。

　　　　　　　　(茨城県つくば市　筑波実験植物園　100918)　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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ゴールドシャワー 花盛り

長い花穂が釣り糸のように垂れ下がり、節々から黄色の２つの花が対生する、
ゴールドシャワー (シソ科　Petraeovitex bambusetorum 、ぺトラエオビテクス・
バンブーセトルム）。
プレートには 「ぺトレオビテックス・バンブセトルム」 とあります。
　
原産はマレー半島カリマンタン島だそうです。黄色い部分がガクで、クリーム色
の部分が花だそうで、珍しいですね。
２週間前に花盛りですから、もう遅いかもしれません。
　　　　　　　(茨城県つくば市　筑波実験植物園　100918)　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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下の方の花が、黄色のガクとクリーム色の花の違いが
よく分かります。
花は後から膨らんでくるようですね。

花の丘の コスモスにアゲハ蝶

大宮花の丘では、例年のようにサルビアとコスモスの競演になっています。
コスモスはまだ咲き初めで、これから見頃になるようです。

アゲハが数羽、コスモス畑の一角に舞っていました。
コスモスにアゲハ、というのはわりと珍しく、これまで１枚しかアップして
いません。
　　　　　　　(さいたま市　大宮花の丘　100926)



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これだけがキアゲハのようです。






これはキタテハですね。

青いナツズイセンと 黄色のヒガンバナ

遅れて咲いたナツズイセン （夏水仙、ヒガンバナ科　学名：Lycoris squamigera）　
を見つけました。　これはピンクの花びらの先が青くなる、珍しい色合いです。

近くに濃い黄色のヒガンバナ （彼岸花、ヒガンバナ科　学名：Lycoris radiata）
も咲いていました。曼珠沙華（マンジュシャゲ)とも呼ばれますね。
淡い黄色のもの、さらに淡い黄色でシベが赤いものと、あわせて３種ほどもあ
ります。
都市緑化センターの赤のヒガンバナはもう終わっていました。
　　　　　　　(埼玉県東松山市　武蔵丘陵森林公園　100925 )　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


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濃い黄色のヒガンバナ。




淡い黄色、さらに淡いクリーム色のものも並んでいます。

歌うバラ シャンテ ロゼ 美里

秋になって、久しぶりにアップしたくなるバラを実野里で見つけました。
明るいピンクのカップ咲きのバラ、 「シャンテ ロゼ ミサト」 。

歌手の渡辺美里さんに贈られたそうです。作出者の命名は別にあり、下に詳述し
ますが、マサコ　エグランタインと同じように、日本での販売に際して日本向けの
別名を付けたケースですね。

Chant rose Misato と書くのでしょうか。「バラ色の歌 美里」 という意味になります。
しかしこれだと 「シャンテ」 ではなく 「シャン」 と発音するようです。
フランス語はよく知りませんが、Chanter rose Misato という語順があるなら、これで
「シャンテ ロゼ ミサト」　と読めます。「歌うバラ　美里」、こちらのほうが意味が
すっきりしますね。

渡辺美里さんといえば My Revolution　(1989) しか知りません。


　　　　　♪　夢を追いかけるなら　たやすく泣いちゃだめさ～


そうですね。苦しくても、泣いている時間なんかありません。元気を出して、自分を
変えないと。


さてこのバラの本名ですが、スール・エマヌエル Soeur Emmanuelle (Shrub) です。
わりと強いアニス anise とラベンダー lavender の香りがあります。
　
Soeur は姉妹、修道女 (シスター) という意味で、英語ではシスター・エマニュエル
と呼ぶようです。
Soeur Emmanuelle さん (1908 ～2008) は本名 Madeleine Cinquin 、ブリュッセル生まれ
で、ソルボンヌ大学で哲学を学び、ベルギーとフランスで修道女を勤めました。後に
エジプトのカイロでの慈善活動などに尽力し、フランスで最も尊敬される女性の一人と
なり、マザー・テレサと比較されるほどでした。
そして満100才まで26日という日に、フランスの Callian で死去したそうです。

作出者　　フランス　　デルバー　G. Delbard 　 2004年。
この作出年は、フランスのテレビで彼女の特別番組が放送された翌年にあたります。

　　　　　　　(埼玉県久喜市菖蒲町　実野里フェイバリットガーデン　100920)　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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仙人より早い 琉球ボタンヅル

センニンソウに似た白い花が雲のように咲き誇る、リュウキュウボタンヅル。　
花はしべが花びらを越えるほど長く、華やかな感じになります。

ボタンヅルの仲間で、台湾や日本の奄美大島以南から琉球各島に分布する
つる性低木植物です。現地の花時はセンニンソウよりだいぶ早く5～8月頃の
ようで、この木も盛りを過ぎています。
ボタンヅルの葉は３枚で、形がボタンの葉に似ているというのでボタンの名が
付いたそうです。

学名は、ここのプレートと群馬大学 Botanical Garden では　
Clematis taiwaniana var. ryukyuensis　、
浦添市植物図鑑では Clematis grata Wall. var. ryukyuensis Tamura　、
他にも Clematis javana DC　、また Clematis grata var. ryukyuensis　
などがあって、諸説あるようです。
　　　　　　　(茨城県つくば市　筑波実験植物園　100918)　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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スノーベリー のピンクの花と白い実

径5mmほどの小さなピンクの花の上に、径6-8mmほどの球形の実をブドウのように
付けている面白い木、雪晃木 （セッコウボク、また　シンフォリカルポス）。　
スイカズラ科で、学名 Symphoricarpos albus var. laevigatus 。　　
原産地は北アメリカだそうです。

花時は7～9月のようで、花が咲きながら順に実がついていくようですが、花の写真
が載っているサイトは見当たりません。
ちょっと自慢ですが、花が小さいのでピントが甘くなってしまったのが残念です。
　
その実は初め薄緑から白くなり、最後は薄ピンクになるようです。英名は、白い実
が印象的なので Snowberry スノーベリーというそうです。
しかし言葉の響きが良いせいか、Snow　berry ではお店などの記事がいっぱいで、
セッコウボクのことはなかなか見つかりません。
一般には雪の季節の berry、雪をかぶった木の実、というくらいの意味で使われて
いるようです。　　
　　　　　　　(埼玉県久喜市菖蒲町　実野里フェイバリットガーデン　100920)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


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初々しいプルメリア ブライダル・ブーケ

プルメリアにしては珍しい純白の花が枝先にまとまって咲く、プリメリア・プディカ　
（キョウチクトウ科プルメリア属、学名　Plumeria pudica）。
　
芯に黄色があり、アクセントになっています。この木はまだ若いせいか樹形が草のようです。

「pudica」 は内気な、恥ずかしがる、という意味です。オジギソウの学名が 「Mimosa pudica」
で、中国名でオジギソウのことを 「羞恥草」 と言いますが、いずれもふれると葉を閉じる
様子に由来すると考えられます。（参考：ヤサシイエンゲイ）
　　
また英名では Bridal Bouquet （ブライダル・ブーケ＝花嫁の花束） と呼ばれるそうですが、
プリメリア・プディカ　はいかにも初々しく、花嫁にふさわしいですね。
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楚々として美しい 原種系クレオメ

ライラックピンクの小さな蝶の花を、くるりと輪のように咲かせる愛らしい原種系クレオメ、
ハミングバード （フウチョウソウ科フウチョウソウ属、Cleome 'Humming Bird’）。

最初は分かりませんでしたが、クレオメの矮性品種といわれると、なるほどという感じです。
茎は 60-70ｃｍ ほど伸びますが、立ち上がらず横に倒れるようで、ハンギング仕立てになっ
ていました。

Cleome はギリシャの男性名 Cleomenes とそっくりで、スパルタの王にクレオメネス1～３世が
います。（Κλεομένης　 ラテン語表記： Kleomenes あるいは Cleomenes）。
この人たちと関係がある命名なのどうか、どうも分かりません。

また英語で Hummingbird はハチの羽音 （英語の擬音語 hum） から名付けられたもので、
日本語ではハチドリ （蜂鳥） と呼ばれます。

この品種が原種系というのも正確にはわかりませんが、楚々とした控えめな可愛らしさが
原種の面影を残しているのでしょうか。
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森蔭に揺れる ツリフネソウ

森蔭の湿地を通っていて、ふと気がつくと赤紫色の花があちこちに咲いています。
舟をつるしたような独特の花型の、ツリフネソウです。花の後が渦を巻いており、
ここに蜜がたまるのだそうです。

ツリフネソウ科　ツリフネソウ属、学名　Impatiens textori 。
ホウセンカやインパチェンスの仲間です。

紫色なのでムラサキツリフネとも。英語では Touch-me-not 。熟した鞘に触れると
種がはじけ飛ぶことから、「触らないで！」 というのでしょうね。
　　　　　　　（茨城県つくば市　筑波実験植物園　100918）
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　

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渋い色合い タヌキノカミソリ ！？

渋い色のナツズイセンかと思い近づいてみると、タヌキノカミソリ（狸の剃刀）とプレートが。　　
ヒガンバナ科ヒガンバナ（リコリス）属　学名：Lycoris incarnate　。

中国中部原産で、花時がほぼ同じキツネノカミソリに対してタヌキとつけたものでしょう。
全体は薄紫色で、やや濃い筋が入る色合いは、なるほど狸に見えなくもありません。
花はもう終わりの頃で、見頃はもう少し早いようです。
　　　　　　　（茨城県つくば市　筑波実験植物園　100918）
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　

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オキザリスの木！！

温室に咲いている、不思議な樹形をした　オキザリス・ギガンティア。
カタバミ科 カタバミ属、学名　Oxalis gigantean。

カタバミなのに茎が灌木化して、古い葉柄？　がトゲのようになっています。南米チリ
原産の、世界最大のカタバミだそうで、高さ60～70cmほどもあります。樹形はとても
オキザリスとは思えませんが、黄色の花もクローバー型の葉も間違いなくオキザリス
で、花は普通のものよりもむしろ小さい感じです。
ギガンティア （大きいという意味） は花ではなく木？　を指しているんですね。
　　　　　　　(東京都調布市　神代植物公園　100912)
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　
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秋の深紅 ルージュ

秋の日の真紅のダリア、ルージュ。　
ルージュといえば1975年 （昭和50） 発表の、荒井由実の 「ルージュの伝言」
です。軽快なメロディで、初夏の気分です。

　　　　　　あの人の　ママに会うために
　 　　　　 今一人　列車に乗ったの
　　　　　　たそがれ迫る街並みや　車の流れ
　　　　　　横目で追い越して～

宮崎駿監督のアニメ映画 「魔女の宅急便」 のオープニングテーマとして使わ
れたのは1989年で、なんと発売から14年後でした。
浮気した夫を、そのお母さんに説教してもらおうという、今の時代ならとても
考えられない歌詞は、やはり35年前のものかもしれません。しかし人と人との
コミュニケーション、そうした温かい人間関係がいまこそ大切なのではないで
しょうか。　

1974年不二家ソフトエクレアのＣＭ依頼で書かれた 「やさしさに包まれたなら」
は、同じく 「魔女の宅急便」 のエンディングテーマになりましたが、これは
ユーミンの最高傑作といえる名曲だと思います。
　　　　　　　(東京都調布市　神代植物公園　100912.　100829)
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　
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メインは100912、他は100829のものです。

愛の鎖 アサヒカズラ

今朝は夜来の雨で、猛暑猛暑といっていたのが嘘のような寒さです。

桜色の花が美しい、アサヒカズラ。　
神代植物公園には何度も通っていますが、この花は初めてでした。
５弁の花びらに見えるのはガクだそうです。非耐寒性で、温室に
咲いています。

以前茨城県フラワーパークで見かけた 朝日葛 は濃い色でしたが、
ここのは淡いピンクです。

別名にクイーン・ネックレス Queen necklace （女王のネックレス）、
チェイン・オブ・ラブ chain-of-love （愛の鎖） などもあるそうですが、
名前通りの愛らしさですね。
　　　　　　　(東京都調布市　神代植物公園　100912)


　　　　　　　　　　　　　遠い日の　愛の鎖の夏なごり　　rocky　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　

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