マスタードかＤＪか ハニーディジョン

ハニーディジョン Honey Dijon (Russet Grandiflora) はバラの中でも
かなり珍しい茶色のバラで、金色っぽくなることもあるそうです。
半剣弁高芯咲きの整った花で、とても素晴らしい房状になり、リッチな
フルーツ香があります。作出者はアメリカのアマチュア・ブリーダーだ
そうです。

Yahoo! 知恵袋 によると、ハニーディジョンとは 「挽いた芥子とワイン
ビネガーを材料にフランス・ディジョン市の伝統的製法で作られたフレ
ンチマスタードのことです。」 とあります。　
ＢＯＮ ＥＴＯ 　に掲載の HONEY DIJON　MUSTARD は、「マスタードの
街？ 東フランスの DIJON の地名を付けられハチミツの甘さと粒マスタ
ードのハーモニーは驚きの味なのでした」 とあり、その色はまさにこの
バラのような色です。

しかしアメリカには1990年代半ば以降ニューヨーク ダウンタウンで
伝説的な人気となった Honey Dijon という女性ＤＪがいるそうです。
作出者はアメリカのアマチュアといいますから、この女性をイメージ
した可能性もありますね。
　
作出者　　アメリカ　　James A. Sproul 　　2003年。
販売者　　アメリカで　　Weeks Wholesale Rose Grower, Inc. 　 2005年
　　　　　　イギリスで　　C & K Jones　　　2007年
　　　　　　　　(さいたま市　グラハムさんの庭　090523)

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銀葉コトネアスターのコトネって？

びっしりと付いた小さな白の５弁花の、おしべが濃い赤でなかなか可愛い
グレイリーフ・コトネアスター Gray leaf Cotoneaster (銀葉コトネアスター、
バラ科コトネアスター属＝和名シャリントウ属、学名 Cotoneaster
glaucophyllus)。中国南西部、北欧の原産。

名前のように葉のヘリに灰色の縁取りがあり、すこし毛が生えています。
普通のコトネアスターは葉がツヤツヤで緑一色です。秋になると赤い実が
ついて美しいのでその写真は見かけますが、花の写真は少ないようです。　
木々の移ろい にはおしべが茶色のものが載っています。
　
アスターは菊ですが、コトネというのはなんだろうと思って検索すると、
このきなんのき　に、「ラテン綴り Cotonea を Webster 総覧版で引くと
quince だと言う。クインスはペルシャ産の美味しい小果実種 (Cydonia
vulgarls)」 だとあります。
dictionary.die.net　によると、クインス＝Cydonia vulgarls の実は種が
多く、香りは高いが酸味がとても強いのでマーマレードやゼリーにして
食べるそうです。酸味が強いというのが共通点なのかどうか、よく分かり
ません。なぜアスターが付いたのかは全然分かりません。

なおクインスは古代から栽培されてきた果樹だそうで、学名 Cydonia
oblonga はマルメロという洋梨の一種と同じですが、現在のマルメロは
おいしく改良された品種なのでしょう。

私はここ菖蒲町へ20回近く行っていると思うのに今までこの花に気が
つきませんでした。新しく植えられたものかもしれません。ブログを始め
た2005年に菖蒲町都市計画課公園係の大塚勇さんに問い合わせて、
花の品種やローメンテ・ガーデンの考え方などいろいろと教えていただ
いたことを思い出します (菖蒲町はすばらしい)。　菖蒲町の公園も近頃
はローメンテ・ビオガーデンの面影が少しずつ失われ、きれいに手入れ
して見せるようになってきています。

なおラベンダー・あやめ祭りは6月7日からだそうです。　
　　　　　　（埼玉県菖蒲町　町役場前　090523）


　　　　　　　　　　　　　花の名は古代の霧のかなたなり　　rocky



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おねだりジョージア？

爽やかなカップ咲きのイエローの花が群がる、ティージング　ジョージア　
Teasing Georgia　 (English Rose , Shrub)。　
咲き初めには微かにオレンジ色がかかる花も見られます。強い香りが
あるそうです。

珍しい命名ですが、Teasing とは 「からかう、 いじめる、じらす」 また
「せがむ、ねだる」 とい意味。Georgia は David Austin　Roses ホーム
ページによると、ドイツの有名なメディア・パーソナリティ Ulrich Meyer
の妻で、自身もパーソナリティだそうです。

そうすると 「おねだりジョージア」 といった意味でしょうか。
何か逸話があるのかもしれません。

作出者　　イギリス　 David Austin 　　1998年。
　　　　　　　　(埼玉県上尾市　ＢＡＲＡＦＡＮ　090503．090523)


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上の３枚は　090523、下の２枚は　090509　です。

疲れ目を刺激する ベンジャミン・ブリテン

デジカメでは赤は難しく、なかなかいい色に出てくれません。これは
赤に少しオレンジ色が入るという感じのバラ、ベンジャミン・ブリテン　
Benjamin Britten　( English Rose, Shrub ) 。
写真は残念ながら少しツブレてしまっています。
　
ＨＭＦでは ‘Orange or orange-red’ としていますが、やはり販売社
David Austin Roses がいう、イングリッシュローズには珍しい ‘red
with a touch of orange'　というのがピッタリのようです。
強いフルーツ香があります。

エドワード・ベンジャミン・ブリテン （Edward Benjamin Britten , 1913-
1976） はイギリスの作曲家・指揮者・ピアニストで、代表作に 歌劇
『ピーター・グライムズ』 や 『シンプル・シンフォニー』、 『戦争レクイ
エム』 があるそうです。　作出年は氏の没後25年にあたります。
　
作出者　　イギリス　　David Austin 　　2001年。
　　　　　　　(埼玉県菖蒲町　実野里フェイバリットガーデン　090523)


昨日は仕事でパソコン12時間。ブログで2時間。これでは
目の使いすぎ。


　　　　　　　　　　　　　仕事パソ疲れ目シゲキ赤い薔薇　　rocky



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フリルのような薔薇 「ほのか」

淡いクリーム色の花びらのヘリにピンクの縁取りが入るバラ、ほのか　
(フロリバンダ)。花びらにウェーブがあってフリルのようです。
香りは微香。
2004年のフランス　リヨン国際コンクールのフロリバンダ部門で
「グランドローズ　オブ　センチュリー」 を受賞したとのことです。
　
作出者　　日本　　京成バラ園芸　2004年。
　　　　　　　(さいたま市　グラハムさんの庭　090523)


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ゆかしい薔薇 しのぶれど

ゆかしい淡い紫または藤色のバラ、しのぶれど　（フロリバンダ）。　
珍しく名詞でない品種名ですが、間違いなくこの歌から採ったものでしょう。
　
　　　　　　　しのぶれど色に出 （いで） にけり我が恋は
　　　　　　　　　　　　　物や思ふと　人の問ふまで 　　平　兼盛

解説の必要もないほどピュアな恋の歌。Wikipedia などによると、960年 （天徳四
年)、後の歌合せの模範となった村上天皇の 「天徳内裏歌合」で詠まれた歌だ
そうです。（一説に「天暦御時歌合」 とありますが、年号が合いません。）
小倉百人一首にも採られ、千年の後に残った名歌です。このとき戦った相手の歌
も小倉百人一首に入っています。

　　　　　　　恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
　　　　　　　　ひと知れずこそ　思ひそめしか　　　　　壬生忠見 （みぶのただみ）

判者が優劣付け難く困っていると、村上天皇が何気なく 「しのぶれど」 の歌を
口ずさんだのを見て、勝ちと決めたという逸話があるそうです。
日本の和歌は世界に誇ることのできる文化ですから、花の名もこうした命名が
増えると良いですね。
しかしシンプルな歌ほど作るのが難しいと思います。私のヘボ俳句ももう少し
上手くなりたいものです。

作出者　　日本　　京成バラ園芸　2006年。
　　　　　　　(さいたま市　グラハムさんの庭　090523)


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アイザック・ペーリア夫人は銀行家の妻

実野里のピーター・ビールスガーデンの門に絡んでいる、微かにラベンダー
の入った濃いピンクのブルボン・ローズ、マダム・アイザック・ペーリア
（ペリエール） Madame Isaac Pereire （Bourbon, Cl.）。　
大輪のロゼット咲きで、強いラズベリーの芳香があり、四季咲きだそうです。

ＨＭＦによると別名を Le Bienheureux de la Salle （ル・ビエンヌルー・デ・
ラ・サール、Bienheureux はカトリックで 「福者」 ） といい、1881年にこの
ように改名された、とあります。ちなみに、マザー・テレサもこの 「福者」 だ
そうで、Salle は劇場とか大広間という意味です。

ＲＯＳＡＭＳＡＭ によると、フランスのガルコン Garçon 氏が1880年にこの
品種を作出し、St. Jean Baptiste de la Salle (1651 - 1719) を記念して
Le Bienheureux de la Salle と名づけました。
その間にマルゴッテン Margottin 氏はパリの著名銀行家の妻 Mme. Isaac
Pereire 夫人の援助 patronage を受けることに成功し、1881年にまず英国
で、パトロンである夫人の名をつけてこのバラを発売した、とのことです。
イギリスではフランスの Jean Baptiste はあまり知られておらず、大銀行家
の夫人の名前、というほうが通りがよかったのでしょう。
昔はよくこのようなことがあったようですが、今日でもたまにあるようで、
マサコ・エグランタインはこのパターンですね。

もう130年近くも前の薔薇ですが、少しも古さを感じさせません。

作出者　　フランス　　Garçon　　1881年　( ROSAMSAMによれば1880年)
販売者　　フランス　　Margottin père & fils 　1881年。
　　　　　　　(埼玉県菖蒲町　実野里フェイバリットガーデン　090516)


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ベニシジミ蝶がカモミールに

今日の運動会は雨で延期。
午後２時過ぎからすこし明るくなったので、隣町の公園へ行ってみました。
シロツメクサやカモミールが花盛りです。

ベニシジミがカモミールにやってきて、蜜を吸っていました。
ゆっくりと止まっていたのですが、何しろ２ｃｍほどの小さい蝶なので、
ほとんどピントが合っていません。
20枚以上も撮って、やっと数枚がなんとか写っていました。
　　　　　　　(埼玉県菖蒲町　しらさぎ公園　090524)


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白の ピエール・ド・ロンサール

昨日はグラハム・トーマスさんのオフ会にお邪魔しました。120坪ほどの
庭園に薔薇が130種ほどもあり、どれもよく手入れがされていて花付き
も見事です。グラハム・トーマスさんは中高年かと思いましたがとんでも
なく、まだ若々しい好青年で驚きました。来年は西武ドームの国際バラ展
で入賞を狙いたいとのことでした。

グラハムさんの庭から、まず ブラン ピエール・ド・ロンサール
Blanc Pierre de Ronsard (Climber) を。　
外側がクリームホワイト、中心部はごく淡いピンクで、次第に白に変わる
大型のつるバラです。中心部がピンクの普通のピエール・ド・ロンサールと
並んでちょうど満開になっていました。どちらも素晴らしい花付きです。

園芸ネットによると、世界バラ連合2006年大阪大会で 「バラの殿堂」 入り
した 「ピエール・ドゥ・ロンサール」　の枝変わりで、花形などの性質はもち
ろん 「ピエール」 に近いそうです。しかし珍しくＨＭＦには載っていません。
「ブラン」 はフランス語で 「白」 を意味し、モンブラン Mont Blanc とは
万年雪の白い山、というのはよく知られていますね。

こちらにはもう1種 「ピエール」 の枝変わりがあったのですが、たくさん
初めての品種があるので喜びすぎ、うっかり撮り漏らしてしまいました。

作出者　　フランス　　メイアン　2005年。
　　　　　　　(さいたま市　グラハム・トーマスさんの庭　090523)


　　　　　　　　　　　　　オフ会はハンドルネームでご挨拶　　rocky

　　　　　　　　　　　　　新しき人と薔薇ありオフの会　　　　　rocky


今日は運動会の予定ですが、あいにくの天気です。
中止か実施か、まだ決まりません。

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懐かしさもある ゴールデン・セレブレーション

今日はグラハム・トーマスさんのオフ会にお邪魔しようと思っています。
こういう会は初めてで楽しみです。
　
それでグラハム・トーマスに少し似たバラ、ゴールデン・セレブレーション　
Golden Celebration　(黄金の祝典、English Rose, Shrub) を。
ディープイエローで香りが強く、時に返り咲きがあるそうです。　ゴールデン・
セレブレーションのほうがイエローの花色が濃く、ややオレンジ色っぽく見え
るのが違うところと思いましたが、詳しく比較しているサイトがありました。

誰にも言えないほど小さな物語　によると、「ゴールデン・セレブレーション」　
と　「グラハム・トーマス」　はかなり異なる性質のバラで、「前者はフルーツ
香・大輪・褪色しにくい、などの性質が目立つ。一方の後者は、爽やかな
ティー香・大きい房咲き・花数が多い、などの特徴を有し、反復開花性に関し
て優位である。樹形に関してはグラハム・トーマスの方が大きく、散開性に
ついてはゴールデン・セレブレーションが強い」　そうです。

なお本家のグラハム・トーマス氏はデビッド・オースチンの協力者で、著名な
オールドローズ研究家だったそうです。これから見せていただくバラの庭が
楽しみです。

作出者　　イギリス　 David Austin 　　1992年。
　　　　　　　(埼玉県菖蒲町　実野里フェイバリットガーデン　090516)


　　　　　　　　　　　　　　初めてが懐かしさもあるブログ友　　rocky



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大型のつる薔薇 レディ・ウォーターロウ

サーモンピンクで花びらの縁にピンクが残るバラ、 レディ・ウォーターロウ　
Lady Waterlow　(ウォーターロウ夫人、Hybrid Tea, Cl)。

この薔薇もここバラファン以外で見たことはありません。かなり微妙な色合い
で、花ごとに、また咲き初めと進んだ時とで少しずつ色合いが違うようです。
とても大ぶりの樹形で花も大型、強い香りがあるそうです。
つる性で、別名　Climbing Lady Waterlow。

ナポレオン戦争の決戦場　ワーテルロー WATERLOO　に関連するかと思い
ましたが綴りが違いました。　
ウォーターロウ准男爵 (Sir Sydney Waterlow, 1822 – 1906) は英国の慈善
事業家・政治家で、1851年の英国大博覧会＝第1回万国博で理事となり、
1867年パリ万国博の審査員となって貴族に列せられました。 今日では何
よりもまずロンドンの Waterlow Park の寄贈者として記憶されているそうです。
その夫人のことはよく分かりませんが、作出年はウォーターロウ准男爵80才
の年に当たります。

作出者　　フランス　　Clément Nabonnand 、 Paul Nabonnand 　1902年。　
　　　　　　　(埼玉県上尾市　ＢＡＲＡＦＡＮ　090509)


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ワイルドイブは小説中の優しい男性

しっかりしたピンクで、かわいいツボミからクォーターロゼット咲きに開く美し
いバラ、ワイルドイブ　Wildeve (English Rose, Shrub.)。　
一番外の花びらは白、咲き進むとオレンジ色が射すことがあるそうですが、
香りは微かです。時として返り咲きがあるようです。

このバラの名を日本ではワイルド・イブ (野性のイブ？) という意味だと理解
しているらしいページが多いのですが、本家 David Austin Roses 英語版
でも ‘Wild　Eve’ ではなく ‘Wildeve’ と一語で表記しています。
ということはワイルド・イブではないのかも知れないと思って検索すると、英国
ビクトリア朝時代の大作家 Thomas Hardy （トマス・ハーディ、1840～1928）
の代表的長編小説の一つ The Return of the Native　( 邦題 「帰郷」、1878)
に Damon Wildeve　という名の優しい男主人公が登場します。

デーモン　ワイルドイブ。 あるいは ワイルデヴ という発音かも知れません。　
シェイクスピアからもバラの名を採るオースティンですから、ひょっとしてこの
人物の名をもらったのでしょうか。
しかし花の美しさはイヴの名がふさわしい感じです。

　
作出者　　イギリス　　 David Austin 　　2005年。
販売者　　　　同　　　　David Austin Roses Limited 　　2003年。
　　　　　　　(埼玉県菖蒲町　実野里フェイバリットガーデン　090516)

(追記)
アップした後でさらに調べてみると、Damon Wildeve　から採ったものだと
オースティンのハンドブックに書いてあるそうです。
ベランダで薔薇などいかがでしょう　に詳しく載っています。


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ツボミはつつましい感じです。

白岡町小山氏のバラに 大矢賞 を知る

濃いピンクの覆輪が美しいバラ、マイルージュ。

ピンクの覆輪というとニコルやプリンセス・ドゥ・モナコが思い浮かび
ますが、こちらは覆輪の色が濃く、花びらがやや小ぶりで数が多い
感じです。まだ若木で、来年からが楽しみです。
フロリバンダと思われますが、プレートに記載がなくデータも見つかり
ません。品種名から外国作出と思いましたが日本でした。

作出者　日本　小山昭男　1998年。
　　　　　　　　(埼玉県伊奈町　伊奈町制施行記念公園　090516)

小山氏というのは作出者として初めて見る方ですが、埼玉県白岡町
の 「白岡２新田行政区レポート」 No.19　(発行日不明) で地域の著名
人の一人として紹介されており、
「大矢賞受賞、　40数年にわたりバラ作りに励み、全国ばら品評会
で金賞を受賞するなど栽培技術の高さは全国屈指であり、マイルー
ジュ など新品種の開発にも取り組んでいる」　
とあります。　
白岡町は伊奈町から数kmと近いので、ご当地の薔薇、ということで
植えられたのかも知れませんが、そういう表示はありません。
　　　　
大矢賞は私も今までそういう賞があることを知りませんでしたが、
正式名を 「大矢好治顕彰会　大矢賞」 といい、日本ばら切花協会
が選定授与する賞で、日本の切りバラ生産の創始者ともいわれる
初代会長大矢好治氏 (静岡県河津町、?～1970？) の学徳と偉業を
顕彰するとともに、日本の切りバラ生産の増進を図るために、「ばら
切花協会に功績のあった個人または団体、あるいは栽培研究、発展、
普及に努めた個人」 を表彰するものだそうです。
小山氏は同協会の第44回総会 (平成13年？) で大矢賞を受賞して
います。

なお河津町に1100種のバラの公園　河津バガテル公園が造られた
のも大矢氏の薔薇作りがあってのことだということを今回初めて知り
ました。河津バガテル公園も一度行ってみたい公園です。

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シュペート夫人と呼びたい薔薇

ピンクのつぼみから白に近いピンクの花が開き、咲き進むと芯に
淡いイエローを感じる純白に変わる薔薇、ダグマール・シュペート　
Dagmar Späth (ダクマール・シュペート、Floribunda)。

この花色の変化はかなり珍しいですね。褪色という感じではなく、
輝くような白色になります。花びらはセミダブルで、群がって咲き、
マイルドな香りがあります。

ドイツ語辞書によると Spät には遅咲きの、という意味があるそう
ですが、Späth は作出者の姓です。またラファイエット Lafayette　
の枝変わりで、
　　　• Frau Dagmar Späth
　　　• White Lafayette
　　　• Dagmar (polyantha, Späth, 1936)
などの別名があるそうです。
花の印象からは、Frau Dagmar Späth　(ダクマール・シュペート夫人)　
がぴったりですが・・・

作出者　　ドイツ　　シュペート　　Späth 　　1936年。
販売者　　ドイツ　　Wirtz & Eicke　　　　 1936年。　　　　　　　　
　　　　　　　(埼玉県上尾市　ＢＡＲＡＦＡＮ　090509)


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淡いピンクのつぼみ。
左が咲いて間もない花で、微かにピンクが残っています。
右は咲き進んだ花で、輝くような純白です。

園芸家 ジェフ・ハミルトン に捧げた薔薇

ころころと丸っこいオールドファッションな花型の薔薇、ジェフ・ハミルトン　
Geoff Hamilton (English Rose, Shrub)。
一番外側の花びらがほぼ白で、中心はしっかりピンクになっており、白い
包み紙から花開くバラ、という感じです。四季咲きで強いオールドローズ
香/フルーツ香があり、花はあどけないけれど丈夫で病気にも強い品種
だそうです。

David Austin Roses　(日本語版・英語版) によると、品種名はデビッド・
オースティン氏の長年の友人 Geoff Hamilton (1936-1996) 氏に捧げた
ものだそうです。氏は英国ＢＢＣのテレビ番組 Gardener's World のホスト
を17年間勤めたガーデナーで、おそらくオースティン氏はその番組にしば
しば出演していたのでしょう。　ＨＭＦ記載の作出 (命名) 年は Hamilton
氏逝去の翌年にあたります。　この花のかたちのように円満な人柄だった
のではないでしょうか。

番組の舞台となった彼の庭 ‘バーンズデール・ガーデン' は一般に公開
されているそうです。
いつか イギリスへ 行けたなら ♪♪　　
オースティンの農場とハミルトン氏のバーンズデール・ガーデンを訪ねて
みたいものです。

作出者　　イギリス　 David Austin 　1997年。
　　　　　　　(埼玉県菖蒲町　実野里フェイバリットガーデン　090516)


　　　　　　　　　　　　　　遠つ国に訪いたきバラ園また一つ　　rocky



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