部品については、特に明石工場の部品管理については、カワサキは伝統的に力を入れていた。
確か、部品担当は桑畑、田崎、北村さんと大物が歴任した。そのあとも那波、酒井さんとカワサキの有名人ばかりが担当している。
当初の部品補給の評判が「強烈に悪かった」ので、
部品対策はその「補給レベル」にずっと焦点が当たっていたのである。
営業関係でも、補給体制のシステム改善で補給率を如何に上げるかが、第一の課題であった。
その「損益については二義的」であったように思う。
当時、「部品は儲からない、損をするもの」と言うような常識みたいなものがカワサキのなかにはあったように思う。
多分、今の人たちが聞いたら考えられないようなことだと思う。
第一線でも、決算ごとに廃却する部品がヤマほどあった。
そんな状態が改善されだしたのは、部品の流通体制を変えて、明石の根元に独立した部品専門会社を設立してからである。
この会社を担当されたのが、もう故人となられたが苧野豊秋さんである。
私や田崎さんの先輩に当たるのだが、JJSBAのジェットスキーなど、その後もいろんな意味で援けて頂いた。
当時は、珍しかった宅急便を利用しての物流や流れ作業による部品のピックアップなどもあったが、何よりも部品の「安定した収益改善」を実現されたのである。
その後、事業部の経営再建で企画を担当したとき、「部品の収益改善」が大きな課題になっていた。
カワサキの特に明石工場での事業部の部品の収益率は、1988年から画期的に改善されている筈である。
何も難しいことをした訳ではない。「部品の価格体系」を総合的に触っただけである。
流通過程に於けるマージン体系は、「流通コスト」を意識して造られるべきである。
部品などは、何十億の部品在庫を持ち、それを管理し発送する根元のメーカーが一番の流通コストを負担しているのは明確である。
ところが流通過程のそれぞれで、それぞれがいろんな意見を言い、いろんな主張をする。
それを少しずつでも取り入れたりすると、どこかにしわが寄るのである。
当時のカワサキの場合は、メーカーにしわが寄っていた。
新流通形態を採用した国内の販社など、部品は注文も販売店がダイレクトに、代金回収も自動振込みだとすると部品マージンは新車を売ったという権利代みたいなものである。少なくとも流通コストは殆ど負担していない。
私は、ご縁があって部品の流通などに若いときから関係したので、何となく全体が理解出来ていたので、全体の流通マージンの再配分、適正化を図っただけである。
新しい価格体系を造って、流通マージンの再配分を行って以来、事業部の部品収益は画期的に安定したのである。従来、利益が少なくて結果的に不良部品の廃却等も充分に行えていなかったものも一挙に綺麗になった。
世の中には、「既得権」というのがあって、実際の内容は変わっていてもそのままの状態が続いていることはよくあるものである。
これを直すのは難しいのだが、一部の人の「既得権」で多くの人が迷惑しているのである。
確か、部品担当は桑畑、田崎、北村さんと大物が歴任した。そのあとも那波、酒井さんとカワサキの有名人ばかりが担当している。
当初の部品補給の評判が「強烈に悪かった」ので、
部品対策はその「補給レベル」にずっと焦点が当たっていたのである。
営業関係でも、補給体制のシステム改善で補給率を如何に上げるかが、第一の課題であった。
その「損益については二義的」であったように思う。
当時、「部品は儲からない、損をするもの」と言うような常識みたいなものがカワサキのなかにはあったように思う。
多分、今の人たちが聞いたら考えられないようなことだと思う。
第一線でも、決算ごとに廃却する部品がヤマほどあった。
そんな状態が改善されだしたのは、部品の流通体制を変えて、明石の根元に独立した部品専門会社を設立してからである。
この会社を担当されたのが、もう故人となられたが苧野豊秋さんである。
私や田崎さんの先輩に当たるのだが、JJSBAのジェットスキーなど、その後もいろんな意味で援けて頂いた。
当時は、珍しかった宅急便を利用しての物流や流れ作業による部品のピックアップなどもあったが、何よりも部品の「安定した収益改善」を実現されたのである。
その後、事業部の経営再建で企画を担当したとき、「部品の収益改善」が大きな課題になっていた。
カワサキの特に明石工場での事業部の部品の収益率は、1988年から画期的に改善されている筈である。
何も難しいことをした訳ではない。「部品の価格体系」を総合的に触っただけである。
流通過程に於けるマージン体系は、「流通コスト」を意識して造られるべきである。
部品などは、何十億の部品在庫を持ち、それを管理し発送する根元のメーカーが一番の流通コストを負担しているのは明確である。
ところが流通過程のそれぞれで、それぞれがいろんな意見を言い、いろんな主張をする。
それを少しずつでも取り入れたりすると、どこかにしわが寄るのである。
当時のカワサキの場合は、メーカーにしわが寄っていた。
新流通形態を採用した国内の販社など、部品は注文も販売店がダイレクトに、代金回収も自動振込みだとすると部品マージンは新車を売ったという権利代みたいなものである。少なくとも流通コストは殆ど負担していない。
私は、ご縁があって部品の流通などに若いときから関係したので、何となく全体が理解出来ていたので、全体の流通マージンの再配分、適正化を図っただけである。
新しい価格体系を造って、流通マージンの再配分を行って以来、事業部の部品収益は画期的に安定したのである。従来、利益が少なくて結果的に不良部品の廃却等も充分に行えていなかったものも一挙に綺麗になった。
世の中には、「既得権」というのがあって、実際の内容は変わっていてもそのままの状態が続いていることはよくあるものである。
これを直すのは難しいのだが、一部の人の「既得権」で多くの人が迷惑しているのである。
送料の問題か何かで、販売店が注文を溜めてから出していたのか、確か、注文から3週間ぐらい掛かっていた様です。
それでも、数年後にはカワサキに乗り替えたのですが、マイスターの森田さんが半日か1日で部品を引っ張って来るのを見て、たいそう驚いた憶えがあります。
「元川重の大物だから」などと友人達と噂していたのですが、その頃すでに、新たな仕組みが動いていたのですね。
今の愛車はスズキですが、ひとつだけ、カワサキ純正部品を取り寄せました。
1993年式 Kawasaki KDX のナンバープレートホルダー。カワサキのHPでパーツリストを閲覧して、販売店に注文。翌日には届きました。
今、一般ユーザー向けにパーツリストをHPで公開しているのは、確かまだカワサキだけの筈ですよ。
カワサキの部品が遅かったのは80年位まででそれ以降は特約店やARKの注文に対し翌日には間違いなく届くシステムでした。
部品の配送には物凄く力を入れていました、
4メーカーでもっともよかったと自負しています。
ただ仰るように送料が問題で大きくても小さくても1個に対して同額の送料が掛かる仕組みですので、部品の取り扱いの少ない販売店は部品が纏るまで待つようなところがあったのは事実です。
中古車や旧い車を買ったお客に対する視点が昨今はちょっと抜けていると思っています。
マイスターの森田君のお客に対する姿勢は非常にいいと思っています。
余談ですが、今はまっているひょこむには私がダイレクトに招待した店は、仙台の服部カワサキ、東京のモトボックスセキ、名古屋の名西カワサキ、そしてマイスターの森田君の4店です。
kjさんジョインしませんか。喜んでご招待しますよ。
メールアドレスさえ解れば。
私の人脈でも面白い人ばかりが集まっています。
パソコンが出来ない残念な人はいますが。
明日もう一度、部品にまつわる昔話をアップします。