★昨年の今頃、世の中はまだ民主党に乗っていたように思う。
少なくとも私は、自民党の政治ではダメだなと思って、いつになく民主党に乗っていた。
今までいろんな好きな政治家はいたが、自民党だとか民主党など党をを応援したことはなかったような気がする。
そんなに中央政治に関心もなかったし、典型的な無党派層だったのだが、民主党なら従来の政治構造が変えられるかなと思ったのが、民主党を推した理由だと思う。
鳩山さんがそんなにやれるとは思わなかったが、小沢さんが後ろにいれば何とかなるかと思ったし、原口さんなどが橋下さんとトーンがあって、地方分権なども何とかなるのではと思ったからである。
菅さんになって、一挙に民主党から遠のいてしまった。菅さんではなにも出来ないと思ったからである。なぜと言われたら困ってしまうが、菅さんは出来ないと思ったのである。
★政治の世界も、民間の経営でもトップの資質だと思っている。
民間でいえば、本田宗一郎さんは素晴らしかったし、スズキの鈴木修さんも立派だと思う。 ソフトバンクの社長孫 正義なら、よく知らないが大丈夫なのではと思ったりする。
リーダーを判断すると言ってもそんなに解っているわけではなくて、なんとなくそう思うのである。
今回、名古屋市長は河村さんの圧勝だった。
民主党や自民党もそれぞれ候補を出したらしいが、「出したらしい」と言うぐらいで、私などその名前すら知らないのである。
自民党は兎も角、民主党の現執行部は、世の中の流れみたいなものを全然読めていないと思う。
『河村さんは民主党』と思っていた人が殆どで『民主党のイメージ』を引きずっている。それも党首選に何度も挑戦した、云わば民主党をある意味代表した人だと思っている。
その政策がいいか悪いかは別にして、『独りでもやり抜く』という迫力がある。今民主党に一番欠けているのが、リーダーの迫力、戦略性の欠如、世の中を読む能力の欠如だろう。
民主党が対立候補を立てること=民主党の支持の減少、民主党のイメージダウンに繋がることがなぜ解らないのだろうか?
そんな世の中を読めない人に、日本を任すわけにはいかないと思ってしまうのである。
★世の中は従来の政治構造に、飽き飽きしているのだと思う、
リーダーらしくないリーダーにも、飽き飽きしているのだと思う。
河村さんの政策を本当に解っている人も、橋下さんの『大阪都構想がどんなものか』解っている人も、ホントはそんなに多くはないのだが、
従来の政治家とは、間違いなく差別化されていて、『期待できるのでは?』『何かやってくれるのでは?』というところにみんな期待しているのである。
『何をやるかは』自分の推したリーダーが決めればいいことで、『そんな難しいこと』を明確に解ったりはしていないのである。
一般の人たちが、『リーダーの想い』などちゃんと理解する必要などないと思う。
然し、一般大衆は意外に賢くて、なんとなく世の流れを読むカンみたいなものは持ち合わせているのだと思う。
『何か新しいことをやってくれる』と期待しているのである。
この春の地方の選挙、とりわけ大阪の維新の会はどんなことになるのだろうか?
是非新しい風を吹かせてほしい。
大阪都構想が直ぐに出来るとも思わないが、従来の労働組合が推す大阪市長など時代遅れも甚だしいのである。
★政治ではないが大相撲が大変なようである。
学生相撲がスポーツだと言えばYESだが、大相撲など興業ではあるのだろうが、とてもスポーツなどとは言えないものだと思っている。
八百長はいいとは言わぬが、『八百長が起こりやすい構造』になっている。
八百長がないなどと、言っている人が不思議なのである。
7勝7敗になった時のカド番の勝率がどうなっているのか?
と私は思っていたら、アメリカ人でそれを統計的に既に調べた人がいるとか。圧倒的に勝ち越す勝率が高くて、その次同じ取り組みでは圧倒的に負けているとか。
人情から言っても、そうなることは不思議ではないのである。
相撲独特の部屋だとか、独特の給料制だとか、これがスポーツの世界のルールとはどうしても思えない。
歌舞伎などもそうだが、歌舞伎を見たことがある日本人は何%なのだろう?
同じように相撲を見る人も、日本人の何%に当たるのだろう?
私はどちらも、興味、関心はないのだが、
相撲はスポーツとしてではなくて、歌舞伎などと同じく、日本の伝統文化として大事に育てるべきだと思う。髷もまわしも独特の文化である。
これは、政治のように、新しいものを求めること自体に無理があって、なかなか難しいのでは?
あまり新しいものを求めたら『学生相撲』のようになってしまうのではないだろうか?
この相撲の話は難しすぎて、下手に改革案などやりすぎると迷路にはまってしまいそうである。