雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

カワサキと、岩城滉一と、首藤文彦さん、「カワサキの想い出、そして未来」

2011-02-21 06:26:30 | カワサキ単車の昔話

★昨日このブログのアクセスは1010と1000をオーバーした。

その理由は、何故か『岩城滉一』 『岩城滉一―韓国』などの検索ワードから、『雑感日記、岩城滉一とのお付き合い』にアクセスが集中したのである。

岩城滉一 とカワサキが、どんなお付き合いをしたのかは、そのブログに詳しく書いているのだが、結構長く1991年から96年ごろまで、6年間も親密な関係にあったのである。

 

昨日はexciteのブログに『岩城滉一とのお付き合い』のことに触れているのだが、その中で翡翠之庄の新しいリンクを貼り直していて、

首藤文彦さんのこんなプロフィールサイトに出会ったのである

首藤文彦さん、立派にご成長である。 今は素晴らしい宿坊になっているのだが、私が首藤文彦さんに初めて出会ったのは、まだ今の宿坊の土地を買う前の老舗旅館『大丸旅館』の前で御食事処「川瀬美」を経営していたころ、まだ30歳のころの首藤さんであった。

カワサキと岩城滉一とのお付き合いは、ブログに書いている通りなのだが、なぜそれが首藤文彦さんに結び付くのか?

 ちょっと長くなるかもしれぬが、興味のある方はお付き合い願いたい。

3月4日の、「カワサキの想い出、そして未来」にも繋がっている、カワサキ単車の昔話なのである。

 

★1988年ごろからの10年間は、私にとって現役時代の最後で、結構波乱に飛んだ楽しくオモシロイ時代だったのである。ごく最近の4,5年はその時代をまた思い出して、その頃一緒に頑張った仲間たちとまた出会って、同じようなことをやっているのである。

直入町にサーキットを作るべく、故岩崎茂樹君と二人で、素人が川崎重工としては初めてのサーキットの絵を描いて、今のSPA直入を建設し、

その運営を遊び半分ではいい遊びは出来ないと、「ケイ、スポーツシステム」と言うソフト会社を立ち上げて、ユーザークラブKAZEなどを組織し、カワサキが国内で最高に楽しくオモシロくやっていた時代を演出したのである。

SPA直入の建設案を出したのが、88年3月、着工が89年3月、そして完成したのがが翌年で、金谷秀夫、清原明彦のベテランや宗和、塚本、多田などの現役ライダーたちの先導で、一般ライダーたち4000人が、日本で初めて自分たちのバイクでのサーキット走行を経験したのが1990年の4月15日なのである。

 

★当時、各メーカーは競ってレーサーレプリカ仕様のバイクを販売していたが、サーキットは、どこも一般ユーザーには開放していなかったのである。走る場所を求めて、峠のカーブを走る『峠族』が世の非難の的になっていたころである。

小さくてもいい、一般のライダーたちが自分の車で走れるサーキットを作ろうと、安全性を重視して造られたサーキットは、今までに幸いにして一人の死者も出していない数少ないサーキットなのである。 

コース設計をしたのも、「SPA直入」とベルギーの名門サーキット、スパ·フランコルシャンからのスパと温泉のスパをかけて、名付けたのも博学多才な故岩崎茂樹君なのである。

この建設と、オープン後の運営などのために、頻繁に直入町を訪れていて、その常宿が大丸旅館だったのである。首藤文彦さんのお母さんの大女将には本当にお世話になった。直入町の町長さんにも町のいろんな方にもホントにお世話になったのである。

SPA直入のオープンの当日、『有史以来初めて直入町に4000人の人が集まった』と町長さんは挨拶されたのである。長湯温泉は名湯ではあったが、直入町に観光客などあまり当時は来なかったのである。

 

★首藤文彦さんが、今の翡翠之庄の土地を買ったのが記録によると、SPA直入のオープンの翌年である。そして荒れ地を自分で重機を運転して広大な土地を均していた頃、現場にもよく行ったものである。首藤文彦さんまだ30歳ちょっとのころだった。

立地は大丸旅館とSPA直入との途中の細い坂道を登ったところだったのだが、いま道はそのままなのだろうか? そんな奥まったところだったのだが、宿坊は最初から大きく壮大に造られた。18000坪の敷地に十分見合うものだった。完成して開業したのが92年とある。

初めから立派な旅館だったのだが、翡翠之庄がオープンしてからは、私は大丸旅館の大女将に頼まれてずっと翡翠之庄に出張時は泊っていたのである。大女将にとっては末っ子が可愛くて、また心配だったのだと思う。

岩城滉一がカワサキに出入りして、バイクのレースやジェットスキーに熱中していたのは、ちょうどこの時期なのである。

首藤文彦さんのプロフィールの中にはこんな記述もある。『JJSBA公認ジェットスキープロチーム「チームカワセミ」結成、監督となる。』
直入町には、芹川ダムもあって、ここはジェットスキーのゲレンデとしても、使用していて、岩城滉一や清水宏次郎にとって直入町は絶好の遊び場所でもあり、そこを訪れるたびに泊っていたのが翡翠之庄なのである。首藤さんとも仲良くなって、確か首藤さんは芹川ダムの方の土地を幾らか岩城滉一にあげたとかいう話も聞いた。『土地を?』と言ったら『この辺の土地など、都会とは違いますからね』と笑っていた。

確かに、翡翠之庄は買い足して今は3万坪と書いてあるが、土地など幾らでもあるのである。

SPA直入を造った土地も元々、川重がZ1を開発するためのテストコースとして、本格的な大きなものを作るために土地だけは購入していたものである。そんな目的で買った土地だが建設する前にZ1は完成してしまって、そのまま放置されていたのである。土地を買う時の条件に約束していた地元の人たちの雇用問題などもあって直入町ともぎくしゃくしていたのである。

今のSPA直入はその10分の1ぐらいの場所を使って造っているもので、直入町との関係も完成後はいい関係に転じたのである。

 

★長くカワサキの二輪事業を担当したのだが、岩城滉一とお付き合いをしたこの6年間がカワサキの国内販売にとっても、私にとっても一番輝かしい時代であった。

二輪もジェットスキーも、商品に恵まれて7万台の大目標を達成している。

93年夏の鈴鹿では岩城率いる月木レーシングが4耐優勝、伝統の鈴鹿8時間耐久ではカワサキが初めて優勝を成し遂げているのである。当時のモータースポーツ部長が故岩崎茂樹君である。

 

ずっと昔の1975年当時、絶好調のアメリカ市場で、掲げられた

Kawasaki. Let the good times roll ! という基本コンセプトは、その後消えていたのだが、

この時期の絶好調の国内市場で、復活したのである。そして当時の事業本部長の高橋鉄郎さんがカワサキの事業展開の理念として全世界展開を図られたのである。

 

『カワサキに出会う人たちがハッピーになるようなそんな活動をずっと続けて行こう』という精神を受け継いで、

『異種、異質、異地域をみんな繋いで楽しい時を過ごそう』と

いま、私たちNPO 法人The Good Times はもっと広い範囲での活動展開を企図しているのである。

 その中心になっているメンバーは当時のKAZEやSPA直入や、岩城滉一とのお付き合いを担当してくれたタッチャんなどのメンバーなのである。

さらに言えば、NPOの事務局長をしてくれているカバン屋さんは、故岩崎茂樹君のご縁でブログのコメントで繋がったのである。

今日カバン屋さんに貼ってあるリンクは、いつものカバン屋さんではなくて、『あるZ1の物語』、今度の3月4日の工場見学の際、歴史車館で観るこの出来るZ1の物語なのである。

 

★今回、平井稔男さんが、主催する『カワサキの想い出、そして未来』も参加者全員がNPOのメンバーだし、後援はこのNPOなのである。

平井さんは、ご自身のブログ、Team Green の中で連載で綴っている。是非ご一読を。

集うメンバーたちも、高橋鉄郎さんをはじめ、みんないろんなところで繋がっているメンバーなのである。

若し、岩城滉一や首藤文彦さんが出席されても、顔見知りがいっぱいなのである。

そのイベントも、もうすぐそこに近づいた、そんな時期に『岩城滉一』の検索で、沢山のアクセスがあったのも何かのご縁なのである。

 SPA直入、 それは私にとって特別の想いのある場所なのである。

 

★これは全然違う話だが、SPA直入の運営を地元で長く担当してくれたのは、樋渡くんである。 彼は佐賀県の出身である。『樋渡』は佐賀に多い苗字なのだろうか?

もう何年か前に、武雄の樋渡さんが武雄と九州の温泉を結ぼうとされたことがある。その時長湯温泉を推薦したことがあるのだが、

今回首藤文彦さんのその後の活躍ぶりを見て、ブルを自分で運転して 山を切り開いていた頃の、エネルギーはそのままに、一直線に成長なさっている。

樋渡さんと繋がれば、面白いなと思っている。

 

『「はじめに母ありき」「自伝・くたみ伝説」執筆中』 ともあった。 

ずっとシイタケなども送って頂いていた大丸旅館の大女将、首藤文彦さんのお母さん、お世話になった。あれからもう20年にもなった。どうしておられるのか?町長さんも。

いつか機会があれば、訪ねてみたい直入の町である。

 

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