エイギルスタディルのキャンプサイトは設備が整っていて、シャワーは温泉の湯が滝のように落ちてくる素晴らしいものでした。アイスランドを出るまでの2泊をここで過ごしたいと思ったのですが、最後の夜にはフランスのキャンパー21台が予約を入れていたため一泊だけになりました。
朝、洗面場が立て込んで、どうしたことかと思ったのですが、写真1のホテルバスが駐車場に停まっていたので納得がいきました。こんな安上がりの旅をする人たちは、まさしく合理主義のドイツ人に違いありません。
キャンプサイトを出発して山道に差し掛かると、霧が深くなり(写真2)やっとの思いで急なジグザグ道を上がったのです。すると頂上近くで急に霧が晴れ空は真っ青(写真3、4)太陽が熱く,今通ってきたのは雲だったのだと知りました。
エイギルスタディルからセイデスフヨルデンまでは26Km標高600から700メータの山越えです。セイデスフヨルデンに降りる坂に近づくとまたもや雲が湧き上がってきて(写真5,6)道路のセンターラインが見えません。亭主は肝を冷やして安全運転。
この日一日雲が晴れることはなく、うっとうしい天気でした(写真7,8)。
セイデスフヨルデンにフェリーが着くのは毎週木曜日の12時、私たちは水曜日の午前中にキャンプサイトに着き、銀行へ行って見ると木曜日以外は午後1時まで開かないとのこと、この町に3軒あるお土産店も、木曜日以外は朝から開くところは無いのです。
木曜日の朝、出発の準備をしているときに会ったフランス人の女性(写真9)は徒歩とローカルバスでアイスランドを7週間で廻るそうです。この日は3週目に入ったばかりで、この日一日セイデスフヨルデンのフィヨルドの畔を歩いてくると言っていました。昨日雲の中を山頂めがけているときに、大きな荷物を背負って道端を歩いていたのが彼女だったのです。
私が日本人とわかると片言の日本語で オキヲツケテ とか オゲンキデ などと言い、以前日本縦断を企てたときにやさしい日本人に多く出会ったのだと思われました。日本で徒歩旅行中に、お宮の石段で滑って手首骨折し、旅行を中断したそうで、もう一度行って完走したいと言ってました。
木曜日の午後4時フェリーはフェロー諸島に向かってセイデスフヨルデンの港を離れました。