
サマセット・ハウスはロンドンストランドの南部に位置する18世紀チューダ朝時代の宮殿で、元は官公庁、科学協会、官軍省が入っていた。最近4800万ポンドの投資で美術館、レストラン、王立文学協会の本部など修理改装された。


ここ コートウルド美術館には以前は何回か来ていたが、もう10年近く訪れていなかった。
First Floor (日本で言う2階)は中世の宗教画
Second Floor (日本で言う3階)はルネッサンスの絵画 特に多いのがルーベンスの絵
Third Floor (日本で言う4階) は印象派の絵と20世紀絵画
今日はSecond floor の絵画をここに載せる。

英国の画家ジョシュア・レイノルズ(1723-1792) マリア・マロー・ギデオンと弟ウイリアムのポートレイト (1786-87)
この人の絵は先週行ったケンウッド・ハウスに多数有った。当時の英国1のポートレート画家であった。

スペインのポートレート画家ゴヤ(1746-1828)のフランシスコ・デ・サーベドラの肖像画( 1798)サーベドラはスペインの財務大臣だった。

ジョシュア・レイノルズの サイコとキューピッド(Psyche & Cupid)
レイノルズはロイヤル・アカデミーの会長として1789年展覧会に出展した。

ルーカス・クラナッㇵ (The Elder) (1472-1553)の アダムとイヴ (1526)

ピータ・ポール・ルーベンス(1577-1640)
セント・ポールの改宗 (1608)キリストが現れたときにローマの兵士であったポールが落馬し、同時にクリスチアンに改宗した。

アンソニー・ヴァン・ダイク(1599-1641) の ECCE HOMO (ラテン語でこの人を見よ)( 茨の冠をかぶったキリスト)
ローマ人のオフィサーがラテン語で この人を見よ と言った。
処刑される前の茨の冠をかぶったキリストだが、まるでジムで鍛えたような筋肉質のキリスト、ちょっと眉唾物。

ルーベンス(1577-1640) の The Wrath of Achilles ( アキレスの憤怒)

ルーベンスの The Entombment of Christ (1615-1616)(キリストの埋葬)

ルーベンスのキリストの降架 アントワープ大聖堂の絵の習作
アントワープの大聖堂にキリストの昇架と降架の巨大な画が飾られてある。この絵はキリストの降架を描いたもの。

ルーベンスの The Death of Achilles (アキレスの死)1630-35
この絵はタペストリーのために描かれたもの。

ルーベンスの Moses and the Brazen Serpent (1609-10)旧約聖書の中のストリーで神をうやまないイスラエルの民にモーゼが神から与えられた金属の大蛇で彼らに罰を与えているところ。

ピエトロ・ダ・コルトナ(1596-1669) Faith, Hope, Charity (1640)
キリスト教の精神を3人の女性に擬人化したもの。 赤の服で子供たちに囲まれているのがチャリティ、ブルーの服は信仰、錨をもった女性は希望である。

ルーベンスの Portrait of Baldassare Castiglione (1630)
ルーベンスが1514年作のラファエルの 絵のコピーをしたもの。オリジナルの絵はルーブル美術館に有る。

ルーベンスの The Family of Jan Brueghel the Elder
ブリューゲル(父親)の家族のポートレート(1613-15)ブリューゲルと子供たち2人は1625年のコレラ大流行で感染して死去。

ルーベンスの Landscape by Moonlight (1635-40) ルーベンスの晩年宗教画から変わって風景画を楽しんだ。
18世紀、この絵はジョシュア・レイノルズが所有していた。

ルーベンスの Cain Slaying Abel (1608-09)ケインとアベルはアダムとイヴの息子で、ケインの自己犠牲が拒否されたことで嫉妬と怒りでアベルを殺す。この絵はルーベンスの初期の絵で古代の彫刻とミケランジェロの影響を受け筋肉質の体を描いた。

トーマス・ゲインスバラ (1727-1788)中世の英国画家
The harvest Wagon (1767)二人の娘は自分の娘を描いたがその他はルーベンスの絵をコピーしたものだと言う。

ジョゼフ・マロード・ウイリアム・ターナー(Joseph Mallord Wolliam Turner) (1775-1851)
The sun setting though Vapour (1809)平和そうな夕暮れ風景だが、舟はトラファルガー沖の海戦で修理が必要、後ろは捕虜を乗せた帆船で、ターナーは17世紀のオランダ絵画に心酔していた。
ルーベンス の A Landscape Near Het Steen (1635-40)
1635年ルーベンスはアントワープ郊外のHet Steenのお城を購入し、死に至るまでの5年間を風景画を楽しんだ。

アンリ・デ・トウルース-ロートレック( Henri De Toulouse-Lautrec).(864-1901)A woman seated in a Garden (1890)
1890年頃ロートレックは戸外での絵を好み、この赤毛のモデルを使って数枚の絵を描いているが、モデルは分からない。

クロード・モネ(1840-1926) The Church at Verengeville (1882)
モネは1日中の光の変化に興味を持ち、同時に数枚のキャンバスをおいて光の変化を映し出した。これはその中の1枚。

エリザベス・ヴィギー・レ・ブルン(Elizabeth Vigee le Brun) (1755-1842)
Portrait of Countess Golovina (1800)
マリー・アントワネットの肖像画を得意としていたエリザベスはフランス革命時にロシアに逃れ1790年代ゴロヴィナ伯爵夫人と知り合う。エリザベスは彼女のチャームとインテリジェントに魅了されこのポートレートを描いた。