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Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

グリニッチ クイーンズ・ハウス(Queen's House)

2025-03-01 06:03:45 | 英國名所

グリニッチの海洋博物館のとなりのこじんまりとしたこの建物は、17世紀のはじめキングジェムス1世のクイーン・アン(デンマークから輿入れ)のために建設されたが、クイーン・アンはここに住む以前に肺病で亡くなった。

この建物で住んだクイーンはチャールス1世のフランス人のクイーンでヘンリエッタ・マリアと言う。イニゴ・ジョーンズが1616年設計プランをオーダーされた。

この建物もユネスコ世界遺産に登録されている。

入場無料で予約無しで入館できる。

たまたま入ったすぐの2階の大広間ではフルートとハープのコンサートが行われていて、親切な会場係の男性が中程の椅子を勧めてくれて座って1分ほどで終わってしまった。プログラムにHaru no Umi と有ったのでフルートの女性にこれは日本の琴の曲をアレンジしたものかと聞くとYesとのこと。残念聞き逃した。

 

ウインザー城 遠景 1690年

エリザベス女王のおじいさんに当たるキング・ジョージII世 大変厳しい方だったそう。

ここでもネルソン提督の肖像画

悪名高き?ヘンリー8世

クイーンエリザベス1世の肖像画

これだけ飾り立てていたら重くて歩けなかっただろうなと話し合った。

この建物で有名なチューリップの階段、フランス人クイーンヘンリエッタを記念して作られた英国初の支柱なしの階段。上から見下ろしたところ。

下から見上げたところ。

 

 

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グリニッチ ペインテッド・ホール(The Painted Hall)

2025-02-28 05:41:21 | 英國名所

カティサークの後、訪れたのが600年の歴史を誇るペインテッド・ホール。

この建物は英國第一人者であるサー・クリストファー・レンにとってデザインされ、現在ではユネスコ世界遺産に登録されている。

この建物は過去の英国海軍士官のダイニングルームの目的で作られた天井の高い石造りの建物である。

このビルディングはペインテッド・ホールの真向かいのチャペル(Chapel)であるが外見はペインテッド・ホールと全く同じ。

正面玄関入口(現在は完全に閉まっている)の天井画

この直径7メーターのヘリオス(Helios)ーギリシャ神話の太陽の神ーはこの1月からこのホールに展示されている。アーティスト・ルーク・ジェラム(Luke Jerram)の作品。

私は過去2-30年の間に2回くらいはここを訪れたことが有ったが、当時は入場無料だった。この度は入口も変わっていて、グランドフロアーには食事をするスペースも有り、お土産の店まで完備されていた。

大ホールの奥左にある小部屋は1805年ネルソン提督がトラファルガーの海戦で亡くなった後、このホールに安置され、多数の弔問客が訪れたとのこと。当時ネルソン提督は国民の大英雄であった。

このヘリオスの表面模様は49万枚の太陽の写真から描かれたもので、表面は生きている如くわずかづつうごきがみられる。

 

高い天井に立派な柱は神殿を思わせる。

この立派なクイーン・アン・コートは現在ではグリニッチ大学になっている。

左の建物キング・チャールス・コートは トリニティ・カレッジの音楽とダンスの教室になっている。

クイーンの門の向こうにはクイーンズ・ハウスと後ろの高台にグリニッチ天文台が見える。

 

 

 

 

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グリニッチのカティサーク (Cutty Sark)

2025-02-27 05:50:58 | 英國名所

もう英國に住み着いて53年にもなるがかの有名な帆船カティサークの中に入ったことがなかった。

今日はこの中を見学しようと友達と待ち合わせ、入場チケットを購入。もう数年メンバーシップを払っているアートパースで半額になり11ポンド(約2200円)全額の22ポンドだったら高い!!!と入らなかったかも。

カティサークは1869年スコットランドで建造されたTea Clipper (お茶を積荷にした帆船)で同年スエズ運河開通で中国との最速商船として活躍、図のように船倉にお茶の箱を積んで航海していた。

お茶の箱はこのように可愛い。

船乗りならば必ず習得するのがロープの結び方、こんなにも多くの結び方がある

1880年代はオーストラリアの羊毛を積んでの航海をしていた。

カティサークは1895年ポルトガルに売りはらわれた。

1922年キャプテン ウイルフレッド・ドウマンがコーンウォールのファルマス(Falmouth)でトレーニング の目的で買い戻した。

 

1938年この船はテームズ河に移されテームズ・トレーニング・カレッジに買い戻されて、1954年ドライドックに揚げられ現在の博物館になった。

帆船では大小の綱が重要なのがよく分かる。

キャプテンのベッドルームと

キャプテン専用のトイレ。

キャプテン用の応接間並びに仕事場だった。真ん中に吊り下がっている丸い台に丸い穴が空いているのは、この中にインク壺や飲み物のグラスなどを入れて、船の揺れに対して液体が溢れないように工夫されている。

ドライドックの下はレストランになっている。

 

全長64.77メータ、こうしてみると本当に大きいのがよく分かる。

 

ドライドックの後方に並んでいるのが、船首像(Figurehead)と呼ばれるもので

このカティサークの船首像はナニーと呼ばれた。この魔女ナニーはスコットランドの作曲家ロバート・バーンズの詩の中から作られたもので、酔っぱらいの百姓Tom o'Shanter が馬で逃げるのを追いかけて尻尾を取ってしまった。

オリジナルのナニーはとっても恐ろしい顔をしているが、新しく2021年に作られたナニーは可愛い顔になった。ナニーが来ている下着がカティ・サークと呼ばれるもので彼女のニックネームがカティ・サークだったところからこの船が命名された。

それで改装なったこのカティサークの船首像ナニーも、馬の尻尾を持っている。

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