代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

吉田松陰と排外主義テロリズムと軍産複合体

2016年01月05日 | 長州史観から日本を取り戻す
考えてみれば英米の軍産複合体は、テロリストを支援し、戦火を煽って、手強い政権(=まともな政権)を転覆させようという作戦を、19世紀から21世紀の今日まで一貫して繰り返してきました。英国が、長州のテロリストに軍事支援をし徳川政権を転覆させたのもそうですし、米国が東條内閣の戦時閣僚だった岸を釈放して傀儡にし経世会や宏池会のような手強い相手に対抗させ、日本をコントロールしようとしたのもそうでした。海外に目を転じれば、インドネシアのスカルノ政権を転覆してスハルトを傀儡に据えたり、チリのアジェンデ政権を潰してピノチェト将軍を傀儡にしたり、アフガニスタンの親ソ政権を打倒してタリバンやアルカイダを生み出したり、アサド政権を打倒するためにISをつくったり・・・・枚挙にいとまがありません。明治維新も、その文脈の中で捉えなければならないということなのでしょう。 . . . 本文を読む

日本の世論はトランプ候補を誤解している

2016年01月04日 | 政治経済(国際)
トランプ演説の一節を紹介する。「ヒラリー・クリントンはオバマと一緒にISISをつくった(Hillary Clinton created ISIS with Obama)」と。これは正しい主張だ。そもそもISは、アメリカがシリアのアサド政権を潰すために、シリアの反体制派グループに軍事支援を行い、その中から生まれたものだからだ。元国務長官のヒラリー・クリントンにも当然、その責の一端はある。トランプは一貫して「ISの資金源を絶て、ISの支配地域の油田を破壊せよ」と主張してきた。これは、罪のない一般市民への被害が及びにくい作戦だ。ISを潰すのは論理的には簡単である。誰もISが生産した石油を買わなければよい、誰もISに武器を売らなければよい、武器もカネもなくなればISなど雲散霧消するしかない。オバマ政権は、その二つを放置してきたという点で、ISをつくったと批判されても仕方ないのだ。 . . . 本文を読む