代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

吉田松陰を尊敬する安倍首相は「テロリスト松陰」も肯定するのだろうか?

2014年03月12日 | 長州史観から日本を取り戻す
 吉田松陰は孝明天皇を神として崇拝していたが、孝明天皇は、松陰の弟子たちが行うこうした陰惨なテロリズムが大嫌いであった。好きな相手に良かれと思ってなにかすればするほと逆に嫌われていくというストーカーの心理に似たものがある。安倍首相も天皇のために良かれと思っているのかも知れないが、その行為のことごとくが天皇陛下の御心に反し、やればやるほど嫌われることになろう。松陰は動機が純粋でさえあれば殺人も肯定する人物でった。松陰の弟子たちは、全く無実の、殺してはいけない人々を殺しすぎた。伊藤、山縣、品川ら生き残った弟子たちが国家権力を掌握すると、今度は国家テロを行使する側になったのもむべなるかなといえる。彼らは、多くの人々に対し「長州レジーム」のための死を強要するための「装置」として長州神社(靖国神社)を創った。この体制が太平洋戦争の滅亡に至ったのも、明治の最初から運命づけられていたといえるだろう。しかし敗戦にもかかわらず、GHQが岸信介を釈放したことによって長州レジームは復活してしまったのだ。  明治維新の誤謬を正し、江戸公儀体制の良い部分(地方分権、内需主導、循環型社会)の延長上に新しい日本をつくり直すしか、日本を再生させる方法はないだろう。 . . . 本文を読む