季節を描く

季節の中で感じたことを記録しておく

“風景画の誕生:ウィーン美術史美術館所蔵”展 Bunkamura ザ・ミュージアム(2015/11/27)

2015-11-28 09:52:39 | Weblog
レアンドロ・バッサーノ《5月》1580-85年頃/油彩・キャンバス:月暦画連作のうち5月。農民がチーズを作っている。今年、4月に訪れたアムステルダムのダム広場近く、そこのチーズ屋さんのチーズと同じ丸いチーズ。農民が太っていて豊かそうでハッピー。月暦画は季節を描くので、背景の風景も重視される。


マルテン・ファン・ファルケンボルフ《東方三博士の礼拝(1月)》1580-90年頃/油彩・キャンバス:聖書の場面を取り入れた月暦画連作。1月なので、聖母子と三博士の背景は、スケートや焚火に興じる人々が描かれている。フランドルの風俗画・風景画的である。17世紀にオランダを中心とする文化圏で生まれた「風景画」の前史。


カナレット(通称)《ヴェネツイアのスキアヴォーニ河岸》1724-30年頃:これは完全に風景画である。浮世絵的な意匠性はない。写実!数年前、スキアヴォーニ河岸を歩いた。懐かしい。絵の正面のサン・マルコ広場の鐘楼が、遠くからでもよく見える。300年近く前なのに、今と同じ風景。

最新の画像もっと見る