東海地方の今季のスギ花粉の飛散量は、少なかった昨年に比べて2倍近いとの予想を日本気象協会(東京都)が発表した。飛び始めは例年と同じ2月中旬とみられる。
昨夏は気温や日照時間、降水量も平年並みだったため、スギの花芽が順調に育った。このため飛散量はやや多く、例年比で1・3倍と予測。昨年に比べると、愛知県が2倍超、三重県が1・1~1・5倍、岐阜県が0・9~1・1倍となる。
北陸地方は2月下旬から3月上旬に飛び始めるとみられ、飛散量は前年比1・6倍、例年比1・3倍。近畿地方は全体では例年並みと予測されているが、滋賀県はやや多く、前年に比べると1・5~2倍でかなり多くなる。飛び始めは2月中~下旬。
気象協会は「前の年が楽だっただけに、今年の花粉はかなりきついと感じる人も出てくるはずだ。しっかり備えを」と指摘する。
飛散量のピークは飛び始めから1カ月後とされるが、気温や風に左右される。