「第63回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が26日、発表された。元JUDY AND MARYのボーカル、YUKIがソロ歌手として初出場する。バンドとソロの両方で紅白に出場するのは女性アーティストとしては初めて。40歳でソロ活動10年目を迎える彼女にとって節目のステージとなる。
YUKIはジュディマリのボーカルとして活動していた1996年、初めてオリコンで1位(初登場)を獲得した9枚目のシングル「そばかす」で紅白に初出場。98年にも「散歩道」で出場している。バンドは2001年に解散し、翌年からソロ活動に入った。
転身後も人気は健在で、今年5月には東京ドームでのソロ10周年記念ライブを成功させた。バンドとソロの両方で東京ドーム公演を実現したアーティストはYUKIが初めて。紅白出場は、それに続く快挙となる。
NHKでは、Eテレで若手ビジネスマン向けに放送中の情報番組「めざせ!会社の星」(土曜深夜)のオープニングにYUKIのアルバム収録曲「プレゼント」を起用。東京ドーム公演の模様も11月、BSプレミアムで放送している。
こうした活躍に加え、YUKIは今年を象徴するアーティストのひとりでもある。
今年の紅白のテーマは、「ニッポンラララ♪歌で 会いたい。」だ。ロンドン五輪で活躍した日本選手を称えるコーナーも検討されているが、重量挙げ女子48キロ級で銀メダルを獲得した三宅宏実選手(26)が最も会いたい人のひとりがYUKIだという。
音楽ジャーナリストが明かす。
「三宅選手は大のYUKIファンとして知られ、ロンドン五輪では勝負タオルとしてYUKIのライブで購入したキリン柄のタオルを首にかけていた。YUKIは今年初め三宅に応援メッセージ入りのCDを贈るなど親交を深めています」
YUKIはライブでも、三宅選手の活躍について「金じゃないけど輝いていた」と大いに称えている。紅白には三宅選手をゲストとして呼ぶプランも浮上。紅白では、夢見る女性をテーマにYUKIが書き下した新曲「わたしの願い事」を熱唱する可能性が高いという。