太陽がサンサンとふり注ぐ気持ちの良い季節。最近、太陽光パネルが屋根にある住宅が目につくようになった。マンションでは、新築時に設置され、光熱費がかからないことを売りにするものも増えている。しかし最近、システムから出火したり、システムが火災に見舞われたりする例が増えている。お宅は、大丈夫?
火災の原因は必ずしも、太陽光発電システムといえないものもあるが、消費者庁や経済産業省も事例を集め、注意を促している。過去、消火にあたった消防士が感電する事故も起きているため、消防庁では今年3月、『太陽光発電システム火災と消防活動における安全対策』をまとめている。
太陽光発電システムは、設置すれば「何もしなくてもよい」と思っていないか。
それは思い込みだ。そもそも、システムにはコードや電力機器が設置されている。家庭内にある家電製品と同様、出火の危険性はある。時間がたつにつれ、設備も古くなる。また、太陽が出ている際には、電力をつくり続けるので被害が拡大する可能性がある。
太陽光パネル(モジュール)の下に、「鳥が巣をつくった」「枯れ葉がたまっていた」という状況は珍しくない。こういった例では、鳥がケーブルをかじったり、パネルが傷ついたりするなど、何らかの理由で失火することがある。巣や枯れ葉に火が回りやすくなり、燃え広がる可能性が高まる。
まず、メンテナンスがどうなっているかを確認したい。マンションであれば長期修繕計画に組み込まれているかもチェックしよう。
メンテナンス計画がなければ、施工業者に連絡して、今後の対応を話し合おう。業者が倒産している可能性もあるので、その場合はメーカーに連絡する。これから設置する計画があれば、メンテナンスを重視したい。
また、普段から発電量の変化に気を配っておくのもポイントだ。時々、屋根を見てパネルの状態もチェックしておこう。日常、使用しているからこそ、わかる不具合もある。
なお、太陽光発電システムを後付けして、すでに火災保険に加入している場合は、建物の評価が変わることがあるので保険代理店に連絡したい。 (不動産・住生活ライター 高田七穂)
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