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痛風とプリン体の関係

2015年03月27日 | 気になるネタ

痛風とプリン体の関係

プリン体って何?

痛風とは、血液中に「尿酸」が増え過ぎて、結晶化することで起こる病気ですが、この尿酸をつくる元になるのが「プリン体」です。

プリン体というと、ビールに多く含まれていることがよく知られているので、一部の飲食物に含まれている成分、という印象があるかもしれません。

しかしプリン体は、細胞の中の核酸などに含まれているので、肉や魚、野菜、豆類、海藻など、あらゆる食品に含まれています。それでも、食品などから取り込まれるプリン体は、体内に存在するプリン体の20%ほど。残りの80%は、私たち自らの体内でつくられたものです。

体内でプリン体がつくられる仕組み

プリン体が体内でつくられる仕組みは2つあります。1つは、細胞が新陳代謝により、古い細胞が分解されたときに放出されたもの。そしてもう1つは、激しい運動をしたときに、「ATP(アデノシン三リン酸)」という化合物がエネルギーとして使われた結果、できたものです。

体内でつくられたり、食べ物から取り込まれたプリン体が、肝臓で分解されると、尿酸がつくられます。そして尿酸は、血液とともに腎臓に運ばれ、主に尿として排泄されるのです。

私たちの体の中では、毎日約700mgの尿酸がつくられますが、それとほぼ同じ量の尿酸が排泄されるので、尿酸の量が一定に保たれています。しかし何らかの原因で、生産と排泄のバランスが崩れると、血液中に尿酸が増え過ぎて溶けきれなくなり、結晶化してしまうのです。

プリン体が多い食品は食べてはいけない?

プリン体は、ほとんどの食品に含まれているので、気にし過ぎると、何も食べられなくなってしまいます。また、肉や魚などに多く含まれているので、これらの食品の摂取を極端に控えると、栄養バランスが崩れ、ほかの病気を招いてしまう可能性もあります。

ですから最近では、痛風を予防・改善するための食生活といえば、プリン体を制限することよりも、摂取エネルギーを適正にしたり、栄養のバランスを良くしたりすることのほうが重視されています。しかしそれでも、プリン体を毎日大量に摂り続けていれば、尿酸値を上げてしまうのも事実です。

プリン体が100mgあたり200mg以上含まれている食べものを「高プリン体食品」といい、レバーや魚の干物、旨みの多い魚介類(かつお、いわし、エビ)などが、これに該当します。健康診断などで、尿酸値が高いと指摘された人は、こういった食品を過剰にとらないように注意しましょう。


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