牛乳はカルシウムが豊富で健康的なイメージがあるけれど、一方でカラダによくないなんていうウワサも…。どちらを信じればいいの? そんな牛乳にまつわる正しい知識を、オーガニックレストランオーナーの伊藤雄士さんに教えてもらおう!
「牛乳は戦後の栄養不足を補うために、学校給食を中心に広がった歴史があります。食べ物が豊富な今でも、“牛乳は必要な栄養源”という意識が根強いのはその名残かもしれませんね」(同)
牛乳にはカルシウムやビタミンが含まれているけれど、牛乳を飲んでいれば、健康になるためのすべての栄養素を摂れるというわけではないみたい。
「日本人はもともと、牛乳が苦手な体質の人が多いと言われています。牛乳を飲むとお腹が痛くなったり、体調が悪くなったりするなら、牛乳を消化する酵素を持っていない可能性が。そういう人は飲んでも栄養源として活用されずに排出されてしまうこともあるので、ほかの食品の栄養素も取り入れながら、上手につき合っていきましょう」(同)
牛乳を飲むときに栄養素を上手に摂る選び方のポイントは3つ。
◎成分が加工されていないこと
パッケージの種類別名称を見ると、「牛乳」「加工乳」「乳飲料」などといろいろな表記があるけれど、何も混ざっていない純粋な牛乳は「牛乳」と書かれたものだけ。飲みやすく調整されていないナチュラルな牛乳の方が、不要な添加物をとらなくてすむ。
◎低温殺菌されたもの
低温で殺菌されているものほど、牛乳に含まれるカゼインというタンパク質の栄養や風味が残りやすいといわれている。なるべく、低温殺菌と表示してあるものを選ぼう。
◎乳脂肪分を均一処理していないもの
市販の牛乳の多くは、分離を防ぐために、乳脂肪分の粒を細かく均一化する処理が施されている。この処理をしていないものを “ノンホモ牛乳”といい、風味も栄養も搾りたての状態に近い。放置するとうっすらクリーム状の脂肪分が浮いてくるのでびっくりするけど、実はこれが本来の牛乳の状態。品揃えにこだわったスーパー、地方の食品を扱うアンテナショップ、ネット販売などで手に入れることができる。
まずは成分が加工されていない「低温殺菌」の「牛乳」を選ぶのが正解! さらにこだわるなら、ノンホモ牛乳にトライしてみて。
伊藤雄士
オーガニックレストラン「Cento Dieci (チェント ディエチ)」(東京・渋谷区)オーナーシェフ。北イタリアを中心に修行を重ねた後、日本の土地に根ざした料理を追求。農薬や保存料、化学的な添加物、遺伝子組み換えの飼料などを使わずに育てられた素材を使って、体にやさしい料理を提供している。
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