青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
https://www.youtube.com/watch?v=CsI7GSs4d1s

上京堀川うえいあはね北小大門町奥入リ朧月見夜百七

1583年04月21日 00時00分00秒 | 投稿

高さ一・五米ほどの、石の円柱が三階の廊下の曲がり角、三角状の広間に置かれていた。
浅い階段、四段目の最奥に載っている。
三段目までは、
黄檗色きはだいろ、の畳、縁は、青磁色せいじいろ
四段目は板間で、
伽羅色きゃらいろ
段差、床框とこかまち、も畳。
一段目はやや、楕円形で削られており、二段目への段差は真っ直ぐ斜めに走っており、三段目も同様。
四段目を囲む二面の背後は、
胡粉色ごふんいろの壁。
丁寧なざらつきを認めるも、円柱は自動走行なる研磨が異文明人にも明らか。
近づきての吟味には、外貨を要す。
接近企画者は中々現れない。
外星人のみが、円柱の頭に咲く、丸い穴を覗いていった。
縦は七糎、横は九・五糎との楕円形の穴は深そうな印象を主張す。
実に暗い。
九秒ほどが過ぎると、変化が現れる。
透き通る、温度が低そうな水を、泳ぎによる水紋変化で知らせる、だいだい色、黒、赤、白が肌に満ちる鯉の子が勢い良く泳ぎ出す。
無音、高速で、楕円形な航路を泳ぎ回る鯉は、逆回転や、円周を突如無視しての直行運動に忙しい。
程なくすると、鯉は派手な身体運動を止め、尾を動かさずのまま、ゆっくりと、楕円形である視野の端へと消えていく。
視野には何も映らなくなる。
一度分の上映は終わった、と思ってしまう。
次の上映を鑑賞すべく、再び目を穴へ落とそうとの振る舞いへ、直立姿勢から移行しようとする。
この時、冷えた竹の筒が、井戸の底で鯉が跳ねる音を拾う。
ぴちゃんっ・・・・・・
克明に、この音と、聴覚へ接着する意識が接する。
全身が凍りつく。
真剣思案を始める外星人。
原因を、分からない。
再び円柱の穴を覗くべくの姿勢へ、移行しようとする。
すると、想像視野を、自己の配下状態から、奪われてしまう。
濃くだいだい色である、金魚の横顔が、想像視野を克明に酷く広く占める瞬間により。
狼狽する外星人。
何故だ、原理が不明だ。
悩む外星人。
立ち去りを選ぶ、再び穴覗きを選ぼうとする、とこれからの選択はそれぞれ。
立ち去りいく際、想像視野は再び金魚に占有される。
次は、円柱の底に据え付けられし我が眼球が、円柱の側面を、螺旋回転金魚、二次元映りがゆっくりから高速に移行しつつ駆け上がり行く様を眺めいく。
円柱の側面は薄い桃色で、頂上には薄く青い空が待っている。
金魚は螺旋移動にて速度を増しての勢いで最後は円の縁から飛び跳ね、尾をこちらに見せつつ空へ去っていく。
・・・何だこれは・・・。
立ち止まる外星人。
再び穴覗きを選ぼうとする。
一匹、または二匹の巨大金魚に、想像視野が大襲撃される瞬間に遭遇してしまう。
一匹、または二匹は、その瞬間後まもなく、瞬時には数えられない、匹数へ大増殖するに至る。
殆どが横顔、片方の目で、想像視野を睨んでくる。
真っ直ぐから見詰め、両目で睨んでくる金魚は稀。
肉体の目を見開いているが、金魚の大量襲来が満ちる想像視野は、お構いなしに、人生にとっての肝要視野との主張を肉体へ唱えてくる。
深く狼狽する外星人。
“な・・・何だこれはーーー・・・。”
“あなた観える、今。”
“観えるわ、これ・・・。
安物扱いか、金持ちのやおらの酔狂水槽、いずれか観念にとっての藻を、人間は毎瞬捕まえざる手に依存する五体観念・・・まずい・・・禁断である文明眺望理性励起詠唱が勝手に・・・。”
円柱に近づく、との意識を覚える。
すると、金魚の大群は、小型化してでも、大群、更なる増加を、当人に知ろしめつつ、泳ぐ速度を増す。
大抵、左から右へ数えられない匹数が泳いでいる。
唖然となる外星人。
円柱から離れるも、金魚を捕まえし網状態の想像視野は直らない。
一人残らずが深い当惑と共に、円柱への再接近を諦め、立ち去っている。
一度目の覗きの次に、さっさと二度目の覗きを開始したとして、円柱は何も上映せずだった。
真っ暗な景色のみ。
円柱は、金星との交際事態を待ち、難波の倉庫を襲っていた。
出自は金星圏の異空間文明だったが、金星文明でこれと類似物の存在を知る者は稀だった。
製造と存在は、事故の相。
目的は、不明続き。
人間、死後科製機械を含め、製法を知る者は居ない。
意識体が発生させる、注視意識を条件に、注視という魚が住まう湖の表面を跳ねさせ続ける。
現象を実現せしは、製造工場で円柱に込められし、念。
こう、成れ。
念を、扱う工場はすべからく、製造工程について一切無眺望。
何も、知らずとの、あっちを向きながらの、具材への包丁捌きが例え。
意識体の営為は、念を帯びまくっている。
この横暴さを、工場により利用されている。
個人差に大依存する、平常回帰への所要期間は一週間から三週間。
人種により、約一年かかった者も稀に居た。
トビウオ系。
えらい怒っとった。
ねおは、所要期間を含め、円柱で見える景色すら一切知らず続けだった。
円柱の効能は意識体への念の憑依現象だった。
絡ませろ。
事の根源は、創造主。
実害の程度は極パイ。
天川村、一時間御滞在との
英国からの訪日青年団ご一行の数百分の一被害。
完治にはこの俺と青龍神縁を持ち、かつ三年期間を要す。
つまり、無理。

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