北京の外交意思は、難波との地で無目的なる横暴収奪を罰します。
北京と難波間の外交局面に立ちし、ある医師が頭取として経営せし国営銀行、内蔵の機能、“血中養分に対する凌、への自然無言”が対象でした。(凌、簒奪趣旨を認めずであるサジ状食器、斜め交錯なる刃状態、物流指標例では新規参入企業に対する古参経営による横暴面接、追い出し)
一行は難波での滞在予定を、変更無きまま、肺にて吸い込もうとする以前、当該医師への措置の趣旨を明かす置手紙を現場に残していました。
この“医療診察及び措置表”が正直に告白せし滞在先を拠点に、一行は難波各地での詰問を続けます。
ある日の午後一時前、一行が滞在する旅館は難波の治安守護組織、堪案恭斟藁蓑(そのくらえいたけなくあらねども)所属の官権に包囲されます。(堪案恭斟藁蓑、甚大な口論沙汰への最速到達役を自認するが警察に非ず、火消ひけし、消防署内の一部署) 
袴のみ
旅館の土間に進み出る彼らは、呼び鈴の紐を引っ張り、鈴の音(ね)を鳴らし、北京一行の代表を狙う呼び声を発します。
治安守護組織、堪案の官権、九名全員が携帯している西洋銃には実弾が三発装填中です。
これはイタリア、フランス、ドイツでの流通の趣旨を、無意味な乱暴改造を諌めるべくとした、優秀規格、高速拡散が特徴でした。
平凡、異端時事双方に聡い堪案は既に陰惨事態の深みへ、察知を及ばせていました。
“貴市にとっての前代未聞の異常天候への、協力的膂力(りょりょく)の市としてここ、難波を捉えておられる御現在には、認識を追い付かせている。(膂力、身体にとって古典的に、医学的に、確実に発揮される力)
手前共、堪案は難波が、上海経済にとっての港、魚市場を構成する指標を荒らし出すに至った謎を掌握出来ずの現在について、過去より不覚を覚えている。”
堪案はこうした時事認識を北京一行へ披露する毎瞬、当時の大常識を破った上、得たらしき感慨を伝えて来ます。
“よその市にとっての外交関係には、憶測すら、及ばせずべし”に、上海、北京の関係を、好き勝手に当てはめてしまった、との目、口の関係、つまり顔付きです。
料理の具を好きに並べて吸う湯気、下品さに非ず、戦慄を湛える顔付きが伝え漏らしているのは、素早く呑ましめられし確信です。
“上海の港指標が、難波の配下として動き、方角は彼方北の市、ここの指標へ、加害を加えている実態についての確信は幾度も、容易に得てしまった。
その営為の執拗さへの唖然、表明速度は調整が不可能にて、現在、我が顔には短行詩。
現在との政経時代は、狂っておる。”
堪案は医師への殺害については、咎めようとはしませんでした。
難波で広く知られていた悪評の酷さが、難波、上海間の謎なる地下連関への唖然に、埋没していたが実相でした。
北京への難波のかつての要望、“大人しくしてくれ”の自然消滅を、二者は以降間もなく実感していきます。
“ここでの二者の顔合わせ事態の意味とは、一体”。
立ち話を続ける土間の二者が、当惑の露呈を認め合った段階でした。
二百二十三面目 花柄の筆箱を包む物は その十一 い
“北京を襲う力の主の居所を、難波で探している。
その者の政治意思と、力の存在を許さん。
北京が浴びている、無より突如沸く、硝酸水蒸気被害の規模はこれ程で、その数学的執拗さとは、恒常維持を噛む歯茎。”
このように難波の奉行所官権へ、北京、在るがままを明かし伝えたとして、北京が“医療診察及び措置表”を発行を済ませし医師からは京、上京へ至る線は何も拾えません。
一団は難波での滞在と、路上誰何(すいか)沙汰、攻撃的詰問を暫く続けた後に、北京へ引き揚げていきます。
程なくすると、上海と北京の間を動く貿易商社が奇怪な指標物と遭遇します。
数学的規則を頬に描画し、容易咀嚼を待つ奇怪果実は世に存在し得ず、目的は指示の発揮の筈と疑われていました。
貿易商社の本社へ郵送されて来たこれは郵送緒元曰く、郵送相手を、分社と本社で、間違えたようでした。
貿易商社にとっての取引相手を装っていた送り主は、本社が取引相手へ、次の取引に関する書類を発送する前の段階とやら、これも間違って選んでしまっていたようでした。
貿易商社が、奇怪な指標物を、輸送緒元曰く“間違えて郵送され”、存在を知るに至った事態の背後は、健全慄然の回帰の相でした。
上海、難波交易との、言わば往来激しき駅に、ふと掲示板の走り書き、激しい往来に紛れ潜む算術式を見詰める人数が立つに至ったようです。
北京が、上海の貿易商社を操る事で、没我の相である上海、難波交易から、体を背けさせた後の事でした。
奇怪な指標物に載る、上海の貿易商社への地下指示は、人、物、いずれへの堂々相対を認めておらず、無明知略の相でした。
“抜け難し網の深みへ陥らせていくべし。
北京と上海の間の、民生商品取り扱い業者を。
人間へ、商品選別という、迷いの網を掛けようとする生業共を。
抜け難し、と仄めかす網を、業者に握らせ、人に、掛けさせていく事で商品選別という、迷いの網の卸屋としての立ち位置を認めさせ、抜け難し業の深みに、落とし込むべし。”
北京市政が送り元を追っていくと、難波に存在するなる、物流関節機能提供企業へ辿り着きます。
“ここの生業は、網掛けだ。
まず、何かを追おうとする人間の選別状況を、迷いと侮蔑する。
こうして募る輩は、上品さを、世に提供能う企業、商品、サービスの蒸留、結晶化、上場を企てる、業界での売り抜け予定属性。
食品選別は、高尚なる迷いの時か、と嘲笑、侮蔑される、魚のように、網を掛けられたくなくば、我のように、唯一の下品を邁進すべし。
即ち、選別状況に立つ貴人女性数を原資と頼っての、確実なる美肌商品構想を。
こう、ほざいている筈だ。
この企業にとっての、いつでも投げ捨てられるとの自認の対象は、無言、満面の笑顔なる、若い美形女性、無数だ。
清潔長文、清潔文明構想原稿、筆記意欲、これらと抱擁し合う日々、これのみが、選別を、迷いと、侮蔑したがらせた、異常な知的性欲を正解告白する日記の筈。
誰何(すいか)すべしの路(ろ、大通り)の名は判明が近い。
路に沿い並ぶ家屋の窓は、異星文明由来文物、小物象限、容易手筈式流入を平然呼吸精神にて眺望する筈。
この路に、網掛け企業は立地している。”
二百二十三面目 花柄の筆箱を包む物は その十一 う
北京は臨時検分団を難波へ派遣する事を決定します。
現地で発見なる有用資料、暫時拾得後、即時、猛禽咀嚼上下顎、これ義倭団の口に非ず、と毎瞬自己弁護団です。
この一団は難波に向かいます。
難波港で小型船舶に乗り換え、尻無川を上り、船着き場に到着すると同時に一団は予定通り、上海のある貿易公司の全権者を難波で気取り始めます。
この振る舞いにより発生すべしである上海への支払い項目は、この無許可振る舞いの露見を問わず、面子でした。
後に北京は、部下として、上海の当該貿易公司を確かに持ち上げゆく、と予定していました。
住之江区、住之江公園の西側に木造の倉庫が立っています。
北京は上海と難波の関係へ、下品に乱入し人脈や情報を絞り上げていました。
その結果曰く、“名は冠せずらしきこの倉庫への見回り役、なる筆記の発生が要する権能は京と難波の関係を激しく揺り動かす、人気舞台女優の高級カンザシ”。
換言すると“倉庫への、見回り役、接近推移は、難波にとっての最高危険神経故、何者も断固、接近すべからず”です。
北京市政の分析ではこの倉庫の正体は“対上海侵入神経、操作筋力量、難波、随一”と浮かんでいました。
非義倭団は倉庫の入口で見回り役の到着を待ちます。
石構えやらは無し
枠内が門周囲に敷き詰め
すると、見回り営為にとっての常識的時刻である夕刻の五時頃、内燃機関の搭載を機械音で誇る、黒づくめの高級馬車が到着して来ます。
下車して来る計四名は、予定外の遭遇相手に驚きを隠せない表情です。
“上海の調味料を主要品目を鼻の下に塗り笑い歩くが生業である貿易公司の一団”は、慶びを鷹揚に開陳する表情と共に、ここでの待機理由の披露に移ります。
理由とやらはしかし、二点、相互循環参照に満ちています。
“何らかの通関手続き上の予想外事態を、手前共にお伝えに来られたのでしょうか。”
“違います。
意味深な言葉を毎瞬、あなた様に告げたがる衝動を、隠せずの様は、こうした笑顔である、と正直にお告げしている様、これについては毎瞬、清冷水なる事実でございます。”
口が、鋭敏に動こうとする瞬間に至るまで、頬とは肉の厚みのみで笑顔を構成し、口へ横暴君臨なる校舎気取り。
大勢の人間人生を、火薬粉末役に処して生じたるは戦史の知恵。
これを駆使せざるを得ない状態に導きしは、そちら、と未来の我は主張したし。
見回り役側は、深く困惑した表情が続くばかりです。
“そちら、上海の貿易公司は、何をご要望でしょうか。”
眼球と、眼腔領域は、以下云々。
猛禽なる笑みを灯す貿易公司側の長。
見回り役側は上海の要望を察します。
“倉庫の中の検分に、立ち会わせろ”。
見回り役側にとっての倉庫の捉えは、難波経済、最高機密指標管理区画でしたが、上海側の覚悟の存在を既に確信しています。
常識的段取りに従い、難波は上海へ、代表団名と長の官職名の再度の口上を依頼します。
そこで北京市政は、まず上海に実在する調味料を専門分野とする貿易公司の名を、次に上海近郊にて学閥意識、堅牢なる家柄の姓と、これへの容易反逆意識、龍の尾なる名を発します。
すると月人を常客とする外交施設や高級指標展示施設、及び財界人の歓談場を兼ねる医療機器展示施設への見回り役は、致し方無い表情で北京市政を倉庫の中へいざなう仕草を見せます。
二百二十三面目 花柄の筆箱を包む物は その十一 え
天井で灯り続ける無数の電灯の明かりの下、何らかの高級品目にとっての駕籠(かご)馬車役らしき箱群が丁寧に陳列されていました。
置き台の形象はこれらで
素材はこれら
置き台の上の指標物は、
和紙、未晒(きなり)で
覆い隠されている
ほぼ合致、左右はもっと立たせている
天井やら輪郭は完全合致
“この倉庫は、外交指標展示施設にとっての緊急なる血流要り用を満たすべくの、云わば難波の肝(きも)の臓腑役が立ち位置でございます。
ご要り用は、ご満足でしょうか。”
“大変速やか、おおらかなるご開陳、真に感謝致します。
大公卿(くぎょう)。
ご要り用ごとに際しては、手前共への、お気軽なるご懇意履歴を、いつ何時でも、簡易に思い出し下さるよう、ここで急ぎながらお願い申し上げたい所存でございます。”
一団は予定通り一旦上海の拠点へ帰投し、策を練る時を選ぶ事にします。
間もなく、北京が篭絡済みであった、上海、難波間の諜報神経が、異常な動きを察知する事態が訪れます。
“難波経済の上層部が、江戸城への、演習素性すら帯びない、無意味である、査察団への参加者を募り出している。
この動きは難波経済内閣、一構成大臣の意思。”
この動きは明らかに、倉庫への臨時検分事案に端を発している、と上海駐在組は見なします。
不快さの発散が方向性と思われる、この真剣らしきカラ打ち経理を、難波、随一なる対上海侵入神経操作力にとっての、主体、主役登場舞台と、北京が疑った時です。
江戸城への査察団派遣案の発案者を追うべくの算段を練ろうとしていた矢先、上海の主要な貿易公司の上層部は、北京からの地下入電情報により、戦慄に襲われます。
“イノシシの丸焼きが主題と思われる、やたら鮮明な、完全配色写真、
もしくはイノシシの丸焼き料理現物、
皿の上に置かれし本気調理直前段階印象の子ブタの生首
が北京各所に送られて来たらしい。”
無数の郵送先を束ねると、狙われた住所の傾向が明らかになります。
“難波で名乗った姓名を、軍事指示が為に、呼び付けたがる戦史上の猛将を、家伝、生来なる知的怜悧さで造作も無く、沈鬱無言に至らしめる家名を、旧家に認める家々”でした。
数学的に、絶対に発生し得ない、つまりは人的作為、高濃度なる返し事に混じった鮮明な完全配色写真は、CG画像でした。
二百二十三面目 花柄の筆箱を包む物は その十一 お
北京各所へのイノシシ郵送事案の発端(ほったん)は、倉庫への見回り役が、上海の調味料専売貿易公司の臨時査察意思を、電話で同業者へ伝えた、でした。
“とにかく、江戸城への査察団派遣案の発案者の素性を急いで追う事としよう。”
上海駐在組の意見は一致します。
その時、北京に立つ市政構成者が、上海の調味料専売公司へ電話を掛けてきます。
“上海で、お前らはどんな仕事に取り組んでいるのだ。
急いで明かして欲しい。
こちらが遭遇している奇異を明かすより先に、そちらの仕事を、明かして欲しい。
何を、やっているんだ。”
同じように、“上海で取り組んでいる仕事を電話で知りたがる理由をこちらが明かすより先に、明かして欲しい”との趣旨の入電が立て続けに、計七度発生します。
どうしたのだ、何故、そちらは、上海潜伏組の仕事を、知りたがる事態に至ったのだ。
答えは共通していました。
“思考を、整理したかったところなのだ。
上海の貿易公司に潜り、難波へ斥候を企てる、との仕事を担当している市政構成派閥の現況、口述情報を、高速、大容量で、領収しての利益を、こちらの思考に充当する為に、強く衝動すべしとの事態に至ったのだ。”
上海潜伏組は、狼狽します。
“あの挨拶回りは何者だったのだ。
何故、このような芸当を実現出来るのだ。
挨拶回りへ、北京と、名乗っていなかったにも関わらず、北京へ石つぶてを降らせる事が出来るのは何故なのだ。”
江戸城への査察団派遣案の発案者の素性を追うべくの動きは、構想段階で瓦解に至ります。
思考意欲が、自然喪失してしまったようです。
一方、難波の高級指標施設への挨拶回り達の間では、強い要望に近い、云い触れが出回り出していました。
“難波のあらゆる高度指標展示施設と、現物を保管する庫に、北京政経関係者とおぼしき者を近づけるが如くの振る舞いの類を、ある日の午前、午後を選び、間抜けに踊らずべし。
また、この云い触れの出元は、断じて追わずべし。”
難波の倉庫への斥候事案の顛末を知った北京市政上層は、やり場の無い、秘密露見感を溜め込む事になるも、問いを成立させます。
“難波の倉庫殿側は、上海での潜伏を言い当てた、との段階への到達を誇り出しいく様を、何故、恥じず仕舞いでお在りであろうか。”
これは、容易に成立した断定を言い換えていました。
“倉庫側が成立させていった攻勢企画は、知的性欲との破廉恥表記な愛想、立ち話開始寸前雰囲気が、始終余分続き”。
“上海の貿易公司のみならず、倉庫側にとってもの状況の掌握に資す環境の劣化を厭わずとの議決の公明性は皆無”。
馬鹿。
田舎の横暴中年おばん、丸暗記せし猛将名と戦史知略を、路上で大声詠唱。
世に云い明かさずべし。
お前が如くの、知略、無咀嚼式複写に安易に走る輩を世から永遠に消し去る、が戦史知略の一、本願也、を。
戦史知略の璽奥を収める壷の材を知りし者は無言のまま、人生、名誉、職権、危険を賭し、壺の内に、そのトカゲを誘い込むべし。
北京市政は、倉庫による攻勢にとっての影を追う事にします。
始終、無恥、無神経を。
二百二十三面目 花柄の筆箱を包む物は その十一 か
