後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

難波宮

2013年06月02日 | Weblog
難波宮 さてなんと読むか
ナンバグウ
確か大阪の南の賑わいの拠点はナンバ
いや ナンバノミヤ か?
天満宮は テンマングウ だもんなぁ

てなわけで 大阪人さえ よう読まん!
ましてその歴史・イワレとなると
相当に怪しい!
不思議おじさんもその点は人語に落ちなかっ「た」
「た」?
そう またまた仕事を通して勉強してしまったのだ
因みに正しい読み方は「ナニワノミヤ」


写真は前期難波宮の内裏南門跡であり
同時に後期難波宮の大極殿後殿跡だ
柱跡は白と黒で区別してわかるようになっている
その後方手前は間もなく取り壊される農協施設
重なった後方やや赤みのある建物が大阪歴史博物館
さらにその後ろの高い建物は新しいNHK大阪

難波宮の発掘と保存物語は60年間に及ぶ
歴史博物館最上階(10階)には山根徳太郎氏の銅像が
国の史跡公園となった15ヘクタールを見渡している
難波宮発掘の最大の功労者
そしてこの勉強会の講師は第2の功労者N先生

大阪城のすぐ南、上町台地の最上の場所に
広大な史跡公園ができた背景には
語りつくせないほどの物語が詰まっている
この写真には高速道路の一部が写っているが
高架がこの地でいったん平地に降りている
史跡の物理的破壊を避けながら道路を作るため
その対応の議論に10年が費やされたとか


途中でカメラの電池が切れたのでこの写真はできの悪い携帯のだが
まぁ年に3回しか公開されない場所のものなのでお届けする
この日は特別に見せていただくことができた

場所はNHKの建物の北部分の地下深く
人が集まる場所には必ず「水」が必要だ
昔からの集落には井戸や泉が必ずある
そして昔は上町台地の最先端のこの地にも
こんこんと湧き出る泉があったのだ

発掘時にも 放置しておくと
翌日には遺跡が水で埋まるくらいになつたとか
写真は排水溝の一部である
数千人の暮らしを支えていたわけだ


10階からの難波宮史跡公園 携帯の写真で申し訳ない


角度を変えると大阪城の絶景である

ところで旧NHKもこの史跡公園のために移転した
以前は道一本東側の馬場町の角地にあった
NHKのコールサインはJOBK
案内をしていただいた大阪歴史博物館のSさんのダジャレでは

ジャパン オオサカ バンバチョウ カド の略だとか