3月30日土曜日のラジオ文芸館(NHK第一 8:05~8:45)は、アンコール放送で、
「いるか療法ー突発性難聴」山本文緒著< 「短編復活」(集英社文庫)所収>だった。
小学校の教師だった“私”が、突発性難聴になり教師を辞めた。
ある雑誌の記事で「イルカ療法」を知る。
イルカと一緒に泳ぐなどのふれあいを通して病を治すというものだった。
一緒に泳ぐことは出来ないが、近所の水族館のイルカを見ることが日常生活になった。
だいたい時間を決めて水族館に行く。
そこで「常連」の少年と知り合う。
“私”が教師をしていたとき、担任をしているクラスの子と問題を起こしてしまう。
その男の子のことで突発性難聴になってしまったのです。
あるとき“私”は、その男の子を何度もなんども殴ってしまう。
それが原因で学校を辞めさせられる。
土曜日に聴いたのにもうストーリーの細かいところを忘れている。
歳をとることは悲しいですね。
心打たれる小説でした。
本を手に入れて読んでみます。