朝8時、通勤電車の中で、川越に住む友人にメールを送る。
> 星野仙一亡くなる
> 朝知って驚いた。70歳、おれはあと4年半です。
> 今、出勤中ですが、仕事していられない、という気持ちです。
> こんな状態で死にたくない。
11時過ぎに返事がきた。
> そうですか!驚きました。
> 作家の葉室麟も前月23日に66歳で亡くなっています。
> 後輩作家の追悼文を読んで泣きました。
> 先は余り長くありません。悠々と急ぎましょう。
> 『悠々と急げ』は開高健の言葉です。
えっ、葉室麟が他界していた?
恥ずかしいことですが、私は知らなかった。
私は、そこそこテレビの報道番組は観ているし、ラジオも聴いている。
ネットのニュースもチェックしている。
それなのに葉室麟の死を知らなかった。
こんなことがあるんですね。
12月23日に亡くなっていた。
私は12月になって葉室麟の「散り椿」という小説を読んでいた。
なかなかの長編で読み応えがあった。
葉室麟が亡くなったころに読了したと思う。
この小説は映画になって、今年公開されることをさっきネットで知った。
素晴らしい小説です。
いつかこの小説のことを九想話に書こうと思っていました。
しかし、星野仙一70歳、葉室麟66歳。
早すぎる。
私は、65歳・・・。
私が読んだ小説は「蜩ノ記」「紫匂う」「おもかげ橋」「散り椿」です。
それに「柚子は九年で」というエッセイ集を読んでいました。
まだまだ沢山作品はありますので、これから読んでいきます。
「いのちなりけり」を読みましたが私なりに満足しました。
良い作家が亡くなられたのは残念な事です。
残された作品を読むことが供養になることでしょう。