嫁ぐ娘に贈る歌

2010年03月12日 | 健康・病気
「ドキュメント20min選」(NHK総合 3/12(金) 00:10 ~ 00:30)
「嫁ぐ娘に贈る歌▽父が作詞▽涙の結婚式前夜」という番組を観た。

これを私は1月に観ている。
そのときもそうだったが、今回も涙を流してしまった。

ある楽器メーカーが「嫁ぐ娘へ、父の思いを歌にして贈りませんか?」
という企画を行った。
それにこの父親は詞を書いて送った。
そして選ばれ、プロの作曲家がその詞に曲をつけてくれた。
その歌を娘の結婚式にうたうために日夜練習した。
そして、結婚披露宴でうたった。

いいお父さんだった。娘もいい。
母親と3人家族のようだった。
この父親は、私と同じくらいの歳だと思う。

私にも昨年の1月、息子の結婚式があった。
私は、息子の結婚披露宴でケーナを吹くのが夢だった。
それなりに練習もしていた。
しかし、息子に吹いていいかと訊いたら、
「時間がないからだめだ」と断られた。
「息子の結婚披露宴でケーナを吹く」というのは、
 息子が生まれたときからの夢だった。
双子の次男のほうは、金が無く結婚式を挙げなかった。
長男のときはゼッタイケーナを吹こうと思っていたのに…。

あ…、泣くまい。
息子たちが結婚してくれただけでもいいじゃないか。
現在、結婚できない男が沢山いるんだ。

しかし、テレビの中の父親は良かった。
自分の書いた詞の歌を、娘の披露宴でうたえたのだ。
涙を流しながらうたっていた彼を見ながら、
私も涙を流していた。

でもやっぱり、息子のときケーナを吹きたかったな。

ここまで書いて、UPして気づいた。
貧しくて私も結婚式を挙げなかった。
私の親父は、うたうことが大好きだった。
地域の盆踊りでは、いつもやぐらの上でうたっていた。
近所の結婚式に呼ばれると必ずうたっていたようだ。
親父も息子の結婚披露宴でうたいたかったのではないか。
その親父の希望を私は潰してしまった。
兄は結婚していない。
でもあの頃私には金がなかった。イマモ、アリマセン。
「父ちゃん、勘弁してくれ!!」


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