先月の句会「わいわい雑俳塾」で久しぶりに優勝した。
先月といってもこの句会は月末が投句締め切りなので、実質は5月の句会になります。
1日にASAHIネットの「わいわい雑俳塾」の会議室に投句一覧が出て、
10日までに句会の参加者が選句をします。
そして、15日に結果が発表される。
私はいつも、月末の深夜にメールで投句している。
締め切り間際ではなく、もっと前に句をつくって投句すればいいのだがいつもそうなる。
今回の兼題は、「藤」「行く春」<“門”しばり>でした。
「行く春」は、それなりに思いもありなんとかつくれるだろうと考えたが、「藤」には困った。
藤という花になんの思い入れもなかった。
そして<“門”しばり>だ。
“門”という文字を入れて句をつくるのですが、途方に暮れました。
ひとはみな藤棚の下寡黙なり 3
行く春や悲しきことも連れて行け 3
轟々と水門流る春の水 6
これが私の句です。
結果は、12票入って優勝しました。
今回の参加者数は7名でした。
選句はそれぞれの兼題の句から1人3句選びます。
この句会、15・6年前は20人近く参加者がいました。
それから比べると現在はさびしいです。
亡くなった方も何人かいます。
1997年の4月の句会を読んで見たら、私が優勝していた。
このときの参加者は17人でした。
兼題は、「蛙(かわず)」「柳」 <春の装いしばり>だった。
遠蛙ぽつりぽつりと母の愚痴 14
野良着かけ父は一服猫柳 6
春柄の缶ビール買い街をゆく 9
このときはまだ母が生きていた。
私が茨城に帰ると、母の愚痴をいつも聞かされました。
でも春の水の6点句、感心しません。
類想が山ほどあり、新しさがありません。
13年前に優勝した時の句の方がはるかにいいです
特に遠蛙の句はベリイグッドです。
野良着の句も春柄のビールの句も素敵です。
借り物ではない九想さんの視点がしっかり見て取れます。 師匠改め兄弟子より
私も今回の優勝はそれほどうれしくありません。
3句ともつまらないです。
1997年、私は44歳で、山梨に単身赴任したばかりのときでした。
13年前ではなく16年前ですね。
私は若くて、まだ元気があった。
それに比べて…。
今日、私は61歳になりました。
あのとき、この歳になることなど想像もしてなかったです。
今日はたまたま仕事が休み、
ひとり軽井沢の部屋で、うじうじ過去を反省しています