タケダくんが来てくれた

2015年09月22日 | 健康・病気

私が施設のカウンターのところにいたとき、首を傾けて私に近寄ってくる人がいた。
タケダくんだった
女性が後ろについていた。
家族のひとです。
その女性がいう。
「近くまで来たら、ここへ行きたい、というので連れてきました」
タケダくんが右手を差し出したので私はやさしくつかんで握手した。
それをタケダくんが離さない。
去年の9月まで昼休みに私と野球をしていたダウン症のタケダくんです。
私は、私に会いに来てくれたのかと思うと胸が熱くなった。
私が話しかけてもTくんは無表情で黙っているだけです。
ただずーっと握手をしていた。
そして、タケダくんと家族のひとは帰っていった。


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4 コメント

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伝わってきます! (アンジェラ)
2015-09-23 04:13:30
九想さん、おはようございます。

 物言わずとも九想さんの手を離さないタケダ君の思いが伝わってきました。

 九想さんと野球した思い出や優しさに触れたかったのですね。

人間関係もさまざまで難しいですね。
もう一度会いたくなる人、もう二度と会いたくない人・・・

もう一度会いたい人になれるといいなぁ~(*^_^*)

シルバーウィークは晴天続きでしたね!
お孫さんに逢えるといいですね
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Unknown (KANDA)
2015-09-23 18:13:09
今晩は。いつも読まさせていただいて、勉強しています。やはり九想庵さんは短文が絶妙です。俳句で凝縮した表現力を身に付けられた賜物でしょう。現実では、短文では文章商売は成り立ちませんから、色々登場人物を増やし、筋に技巧を凝らし、結末の意外性に精力を集中させるのです。

しかし、こういう心に残る短文集ならば、十分に本になりうると思います。こういう短文が100ぐらいあれば、現代百物語とか言って出版社に持ち込めば、良い反応がえられるんじゃないでしょうか。怪談が夏の暑さを忘れさせるものとすれば、人情談は現実の生きる辛さ・厳しさを忘れさせてくれます。俵万智の短歌が本になったように、九想さんの「俳句的」短文集もいいと思いますが。期待しています。
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Re:伝わってきます! (九想)
2015-09-24 02:04:39
タケダくんと会えることはうれしいです。
いろんなことが思い出されます。
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ありがとうございます (九想)
2015-09-24 02:06:36
KANDAさん、私の文章はまだまだです。
これからも勉強していきたいと思います。
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