空中庭園

2011年04月25日 | 健康・病気

「空中庭園」(角田光代 著 文春文庫)を読んだ。
これまで角田光代の小説は、文芸雑誌に載っていた短編しか読んでいなかった。
この人の小説は好きだった。
この「空中庭園」もよかった。

「空中庭園」には、次の6つの短編がある。
その主人公は全部違う。
京橋家の父・母・娘・息子という家族4人と祖母、それに
父親の愛人で息子の家庭教師の女性の視点で書かれた物語だ。
「ラブリー・ホーム」
「チョロQ」
「空中庭園」
「キルト」
「鍵つきドア」
「光の、闇の」

「ダンチ」と呼ばれている巨大マンションと
典型的郊外型巨大ショッピング・モール「ディスカバリー・センター」と
その近くにあるラブホテル街がうまい舞台設定になっている。
それぞれの過去と未来、孤独・希望・挫折そして、
やはり生きていかなければならない。


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