吹奏楽

2010年04月27日 | 健康・病気
私の勤める施設を今夜利用していたのは、
体育館で明後日から始まる写真展の準備をする写真の団体、
ヨガの教室、空手のグループ、それに吹奏楽団です。
写真展の飾り付けをしていた人たちは8時40分ぐらいに終わり、
ヨガをする女性たちは9時過ぎに帰って行った。
9時半に私は、足早に館を巡回し、利用者のいない部屋の確認をした。
2階の通路で空手の人たちと擦れ違った。
私は「いつまでも寒いですね」というと、
師範の人が「そうですね」と応えてくれ、
「失礼します」と1階に降りていった。

残っているのは音楽室で練習している吹奏楽団だけだ。
音が聴こえる。
この曲は、たしか「風の谷のナウシカ」だ。
息子たちが小学生のときだったか中学生だったか、よくうたっていた。
なかなか綺麗なハーモニーだ。

お、誰かが間違えたな。曲が止まった。
おそらく、指揮者がいうんだ、こんなふうに。
「Bの12小節目からもう一度、金管は抑えて、クラは力強く」
なんてね。
吹奏楽はクラリネットが、オーケストラのバイオリンにあたる旋律をおもに吹く。
私はトロンボーン、行進曲ではいつもリズムだった。
チューバが先打ちで、ホルンとトロンボーンが後打ちだ。
メロディーが少なくてつまらなかった。
でも、映画音楽やジャズをやると楽しかった。

しかし、私は中学校では第2トロンボーンだった。
第1トロンボーンにはメロディーはあるが、セカンドにはない。
まして私は3年のときはサードトロンボーンになってしまった。
メロディーなんて絶望的だった。

高校に行って私は、ファーストトロンボーンになった。
そこそこ旋律はありました。
でもトランペットやユーフォニューム、木管に比べたら少なかった。

30歳前、私は、引っ越した埼玉の富士見市の市民吹奏楽団に入った。
コミュニティーセンターのホールで毎週水曜日練習をしていた。
指導してくれたのは、東京シティフィルのチューバ奏者で、
ジャズのフルバンドでも吹いていた。
楽しかった。
そのとき吹いていたトロンボーンは今でも持っている。
しかし、安くて今ではみっともないトロンボーンです。
でも、吹いてみたい。

吹奏楽団の人たちが10時になって2階から降りてきた。
音楽室の倉庫の鍵を持ってきた人が、
「遅くなってすみません」と頭を下げた。
私はみなさんに、
「お疲れさまでした」とか「お気を付けて帰って下さい」という。
利用者がいなくなってから、玄関の鍵をかけ、消灯してもう一度館内を巡回する。
私の頭の中に、さっきの「風の谷のナウシカ」の旋律が流れる。
外には冷たい雨が強く降っていた。
でも心の中は温かかった。
吹奏楽はいいな~!!


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