皆既月食

2000年07月17日 | テレビ

 私も昨日は、皆既月食を眺めて酒を飲んでいました。
 9時頃からわくわくし、デジカメの準備をし、そのときを待ちました。
 女房もそれなりに心を高ぶらせて、息子たちの部屋に「今日は月食があるん
だよ」とふれまわったが、UもKも期待したほどの驚きを示さなかった。
 10時半頃、何度めかに彼女が息子たちに「かなりお月様かけてきたよ」と
いったら、のっそりという感じで、それぞれが部屋から出てきて見にきた。だ
けど、ちょっことお付き合い程度に一瞥しただけで、冷蔵庫を覗きアイスを持
っていきやがっただけだった。
 ミーハーな私は、月がかけはじめた頃からデジカメを持ってベランダに出て、
シャッターを切っていた。
 そんなに多くない雲に、お月様はときどきお隠れになり、少し苛々したが、
けっこう見えたほうだと思った。
 月食という宇宙の行為を、人間はこれまでどういう気持ちで眺めてきたのか
な、なんて5階のベランダからかけつつある月を見ながら考えた。下を見ると、
若い男女が笑い合いながら歩いて行く。空なんて見ようともしていない。息子
たちと同じで、月食なんて関係ないよ、という感じだった。
 そうだよな、たまたま月と地球と太陽が一直線上に並んだだけのことだ。そ
んなことに何の意味がある。
 いや、やっぱりめずらしい。だから、特別だよ。
 いやしかし、そういう特別なことだけ重んじるということがイヤだ。なんで
もない日常がいいじゃないか。月と地球と太陽がバラバラでいいじゃないか。
一直線上に並んだという、特別なことだけに注目するということが、面白くな
い。
 でも、やっぱり、特殊な状態というのはこっちの意識が変わるよな。顔のパ
ーツが整ってくっついてる美人を私は好きです。でも、鼻持ちならない気もす
る。
 ああ…、私はなんで月食を見ただけでこんなことゴチャゴチャ書いてるんだ
ろう。

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