藤田宜永

2008年02月12日 | 健康・病気
藤田宜永著「壁画修復師」(新潮文庫)を読んだ。
この本は5篇の短編からなる連作集だ。
主人公は50代の壁画修復師。
フランス人の妻の妹と恋愛関係に陥ったことから、
妻がノイローゼになり自殺してしまった。
その過去を背負って、フランスの小さな村にある教会の壁画を、
フランス文化省の依頼で修復しているムッシュウ・アベ。
彼の姓「アベ」は、フランス語で「神父」を意味する。
アベは、壁画修復の仕事を通して出会った人々の
苦悩や傷心までをも神父のように修復してしまう。

先月、「はなかげ」藤田宜永著(集英社文庫)を読んだ。
これもよかった。
この人の小説をもっと読みたいと思っている。
去年の6月、図書館に「戦力外通告」(講談社)を予約している。
まだ順番が回ってこないのか連絡が来ない。
早く来ないかな。

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