増殖する羞恥心の夜

2011年07月31日 | 健康・病気

地下鉄の竹橋駅に着いたのが午後1時半。
「増殖する俳句歳時記15周年記念会」の始まるのがその時間、私は地下鉄の中で走っていた。
改札を抜けて階段を上がったところが毎日新聞社だった。
目の前にはお堀があり、右側を見れば、一昨年見たゴーギャン展をやった東京国立近代美術館だ。
右手に歩き出し道路の地図を見た。分からない。10メートル先に交番があった。
私はお巡りさんに、プリントしてきた地図を見せて学士会館に行く道を訊いた。
私は必死に歩いた。こんなことならもっと早く家を出ていればよかったと自己嫌悪。
昨日の酒が残っていて朝が辛かった。
家は11時40分に出た。清瀬駅までバス、清瀬駅から池袋駅まで西武線で行ってそれから地下鉄。
土曜日の昼間は電車の本数が少ない。
清瀬駅で10分待ったり、乗った電車が渋谷行きで石神井公園駅で乗り換えたり、むだな小さな時間があった。
そんなことより、東武デパートでやっていた「さだまさし博覧会2011」を見たのがまずかった。
このことはいつか九想話に書きます。先を急ぎます。
女房の会社のある江戸川橋駅を通過するとき女房にメールする。(どうでもいいことだ~)
飯田橋駅で降りて東西線に乗り換える。これが長かった。一駅ぐらい歩いたんではないだろうか?
とにかくお巡りさんにおそわった道を行く。
外に出たときに左側に行けば良かったんだ。お堀の向こうの緑がキレイだ。

   

学士会館は、東京大学発祥の地なんですね。そんな碑がありました。
建物の中に入って苦労した。私は今回で学士会館に来たのが2度目です。前回は10周年のときでした。
静寂なのは悪くないのですが私の行く場所が分からない。訊く従業員も見えない。
やっと見つけた女性に訊く。
ところが「増幅する俳句歳時記15周年記念会」はどこですか?
と訊いたのですが、「は…?」という顔をする。
確かに、私もいきなり「ゾウフクスル…」なんていわれたら何がなんだか分からないと思う。
「こちらに今日の部屋の案内があります」といわれた。
そこを見るとありました。
「202号室 増殖する俳句歳時記15周年記念会」
ところがこんどはその202号室分からない。また2・3分、人を探して訊いた。
「2階です」といわれた。そんなこと私だって「202号室」で分かる。
私は憮然として2階に階段を上って行った。
202号室と書いてあるがそこには結婚披露宴の待合室のようだった。
そこにいた従業員に訊くと、通路の奥を案内された。そこに受付の人がいました。
私は学士会館に入ってから15分ほどしてやっと「増幅する俳句歳時記15周年記念会」にたどり着いた。
古いせいか学士会館は迷路のようです。いや、それとも私が田舎モノなのか?
軽井沢に暮らして東京に行くとまったくの“おのぼりさん”状態です。

  

会場に入るともうすでに始まっていて司会者が何か話している。
見渡すとすごい数の人がいる(たしか80人の参加者がいるはずです)。
アラマさんの挨拶が始まった。
私は恐縮して席に坐る。
私は人見知りが激しく、知らない人に挟まれていると心が萎えてしまう。
乾杯があり、ビールを呑み一息ついた。
隣の方と話した。
最初控えめだったのが、アルコールが入ると態度がデカクなる。困ったものです。
料理が沢山ある。すごいです。でも私は、和食が好きなんです。




「増幅する俳句歳時記」の月曜から日曜日までの書き手が紹介された(1人欠席でした)。
九想話のブックマークにもありますが、
「新・増幅する俳句歳時記」は、7人の人が一週間日々一句を紹介しています。

「何か増俳にいいたいことありますか」と司会者がいう。
誰かが話した。
私は最近思っていることをいいたくなり壇上にあがった。
これがまずかった。いわなきゃよかった。酒が入るとこうなる私なんです。
増俳のサイトには、コメントを書ける場所がある。
そこに俳句を書く人がいる。
私はこれが不愉快なんです。
俳句とは、何かのきっかけで出会うものだというのが私の気持ちです。
見たくもないのにそこを見ると俳句がある。いつも腹がたっていた。
そこに俳句を書く人は、自分のホームページでも作って載せてればいい。
見たい人に見せればいい。
増幅する俳句歳時記のような、沢山の人が見るサイトに俳句を発表するなんて安易だと思う。
しかし、あんなこといわなきゃよかった。
私は黙って世の中の隅っこを生きていればいい男なんです。

そして、「増幅する俳句歳時記15周年記念会」の句会の発表があった。
6月に「かぶとむし」という題で俳句の募集があり、それを選句していた。
6人の評者が選び沢山の人が賞品をいただいていた。
私は蚊帳の外でした。
私は今もですがその頃、まったく俳句をつくる元気がありませんでした。
で、ひねったのがこれです。

カブトムシ幼いころはコヤシムシ

3票しか入りませんでした。哀しいですね。
でも、私はこの句を気にいっている。
茨城県では、カブトムシの幼虫を「コヤシムシ」というのです。
ひどい名前ですよね。でもこの「コヤシムシ」という名前が今では大好きです。
「コヤシムシ」と呼ばれていた虫が、いつの日かカブトムシになる。
私の句を選句してくれた3人の方には感謝です。

4時前に会は終わりました。
そして二次会です。みんなで歩いて行きました。
二次会では、私の隣に坐った美しい女性から、さっき私がしゃべったことを訊かれた。
その方は、以前からコメントを書くところに俳句を載せていた人でした。
私は、焦った。焦りまくりです。あ…、いわなきゃよかったともう1回自己嫌悪。
精一杯自分の意見を話しました。
その女性には分かっていただけたようです。

ある男性からこんな忠告をされました。
「九想さんは、九想話を毎日書いているようでは小説は書けませんね」
私はこの一言で死にました。

清水哲男さんのところに行って話している人がいる。
私も行って話したいけどそれが出来ない。
ダメな男です。



二次会のあと三次会、もうどこをどう歩いたのかも分かりません。
みんなのあとをついて行くと次の店を探していた。
時計を見ると10時を過ぎていた。
私はその群れからさびしく離れた。
どこをどう歩いたのかお茶の水駅に着きました。
聖橋の焦点が合いません。
あ…、みっともない夜…です。
清瀬が遠かった。


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2 コメント

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お疲れさまでした。 (旗坊)
2011-08-01 17:18:10
お晩です。
九想さんらしくて笑えました(コメンナサイ)
ある男性の忠告ですが、私も前に同じ話しをしましたよね(笑)。
私は同じ日に予備校の同期会を楽しくやっていました。
でも収穫はあったはずです。
少しおすそわけを!うっ、この~
返信する
ぜひこんどは… (九想)
2011-08-02 00:22:51
旗坊さん、こんばんは。

予備校の同期会は楽しかったですか。
いいですね。
私は、自己嫌悪の羞恥心まみれでした。

こんど増俳の何かのパーティーがあったら、旗坊さんも参加しましょう。
増俳関係者には美しい女性が多いです。
それだけはシアワセでした。
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