私は今日仕事がオフだった。
先週の勤務が少し過酷だったせいか、午前中まで寝てしまった。
私としては今日やらなくてはいけないことがあるのに、午前中何もしないで終わってしまった。
午後も全国都道府県対抗女子駅伝を観てしまい、気がつくと3時過ぎていた。
今日はどうしてもウォーキングをしたいと考えていた。
今日は、昨日までよりも暖かかった。
ウォーキングを始めて林を抜け出たあたりでおじいちゃんに会った。
もう何年か前からウォーキングのときに会うとお互いに会釈してきた。
女房はおじいちゃんのプライベートなことをいろいろ知っていた。
しばらく新幹線と一緒に歩いた。
道路脇には雪が積もっていた。
中軽の冬の別荘街には、やはり圧倒的に、住人がいない。
ヤマダ電機に寄る。
これは最近の私のウォーキングには、かかせないコースです。
私は、ミラーレスの一眼レフの展示されているところに行った。
私には現在欲しいと思っているカメラがある。
しかしそれがヤマダ電機軽井沢店には展示していない。
1ランク上のカメラが置いてある。
私は、ニコンのミラーレスではない本物の一眼レフを見ていた。
9万円弱はする。
とてもじゃないが私には手が出ない。
女房が許してくれないだろう。
そのとき背後から誰かが近づいてくる気配があった。
ヤマダ電機の店員だった。
私は暇だったし少し話してみよう、という気になった。
それにいろいろ質問したいこともあった。
「メモリー入ってませんから、自由にシャッター押してもらってけっこうですよ」
とその店員は話しかけてきた。
「ミラーレスのでもいいかなと思っているのですが、やはり本物の一眼レフのほうがいいですね」
「そうですね。どういう物を撮りたいかですかね」
「こっちのは16,000万画素、これは24,000万画素で同じくらいの価格帯なんだけど何が違うのですかね?」
「私は、あまり画素にはこだわりませんね。大きく印刷するなら必要ですが…」
「そうですね。私もブログで使うぐらいなのでそれほど画素は必要ではありません」
私は、展示してあったニコン、キャノン、ペンタックス、ソニー、パナソニックのカメラの説明をしてもらった。
「ここに置いてないんですが、私はオリンパスのE-PL3が欲しいと思っているんですが、
年末に佐久のヤマダ電機に行ったら45,800円で売ってたんですよ。価格.COMでは、40,825円だった。
それが今年になって36,000円ぐらいに下がっていた」
と私がいうと、店員はやにわに真剣な顔になっていた。
「こちらに来てください」とパソコンの展示してある所に行った。
価格.COMのサイトを表示させた。
オリンパスのE-PL3が、34,254円だった。
店員は電話で誰かと話した。
そして私にいう。
「この価格に合わせることができましたらどうします?」
「えっ、34,254円になるんですか?私は今、ウォーキングの途中なんですよ」
再び電話を彼がした。
そして、「この価格に合わせます」という。
そんなバカな、年末のヤマダ電機と比べたら1万以上も値を下げることになる。
でも、私の心は動いた。
1月中に、ネットで買おうと心の奥底で決めていた。
しかし、配達を待っていたりすることが面倒だった。
留守のときに配達に来たら、なんて考えるとイヤだった。
ヤマダ電機でネットの価格に合わせてくれるなら文句はなかった。
よし、買っちゃおうと思った。
サイフにクレジットカードはあった。
そして私は買ってしまいました。
「どのぐらいで入荷しますか?」と私が訊くと、「ちょっと待って下さい」と倉庫に消えた。
そしてE-PL3シルバーを持ってきた。
「なんでこれがここにあるんですか?」
「ここが開店するときにそれなりの在庫を揃えました。
しかし、小さい店舗なので展示出来ないものがあるんです」
今日、デジカメを買うなんてまったく考えてもいなかった。
正真正銘の衝動買いです。
買ってからすぐに女房に電話した。
ウォーキングして、ヤマダ電機に寄ったことがまずかった。
年末のころから、女房にカメラを買いたいとは話していた。
それがまさかこんな形で買うことになるなんて、人生って分からない。
真っ暗になってしまったふるさと公園の道を、私はへんな心地よさで帰りました。
倉庫の中でじっと待っていたのだと思います。
(なんだか小説みたいですが・・・)
いい買い物ができて良かったですね!
世の中すべて偶然、という人がいます。
いやすべて必然、という人もいます。
私は後者に組します。
夢追う若者が夢に向かって努力する事も無く、老いてしまった印象が拭えない。
そんな筈はないのだ、結婚し子供も育て上げてるんだ。
苦労したんだね!と納得させておくれ。