「穴」という小説

2015年04月16日 | 健康・病気

「穴」は、去年の第150回芥川賞受賞作です。
昨日読了したのですが、つらかった。
“私”が夫の転勤で、夫の実家の隣に住むことになるまでは、それなりに面白く読めた。
引っ越すまで非正規で勤めていた会社のこと、
仕事をしている主婦と専業主婦の違い、姑とのつきあいのことなど…。
しかし、この文章の書き方はどうにかならないのか。
やたらと行を変える書き方も気にいらないが、こんなに改行なく書かれた文章も迷惑だ。
結婚して非正規で働き、夫につくす“私”。
旦那の転勤で同じ県だが、田舎のほうに引っ越す。
そこは、旦那が育った実家の隣だった。
世の中のこと、会社のこと、家族のことなどがきちんと書かれてはいたが、
私が知らなかった新しいことはない。
だらだらそんなことを読まされていても退屈だった。
なんといっても主人公の“私”という女性に魅力がない。
半分ほど読んで、この小説を放り投げたくなった。
でも、芥川賞を受賞した作品だから最後まで読んでおこう、という気持ちで読んだ。
つまらない小説だった。
選考委員の選評を読むと、多くの委員がこの小説を褒めていた。
やはり私には、読解力がないのだろうか?
昨日、ケーキなどを買ったスーパーの隣の大型書店に行ってこの小説の単行本を探したがなかった。
一所懸命、これを書いた小山田浩子という名前の本を探したが見つけられなかった。
1年前の芥川賞受賞者なのにな…。
同じ時期に直木賞を受賞した朝井まかてと姫野カオルコの本はあった。
「2015年本屋大賞」で大賞に選ばれた「鹿の王(上・下)」(上橋菜穂子 角川書店)と、
「火花」(又吉直樹著 文藝春秋)の本がこれでもかというほど店頭に平積みされていた。


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