砧(きぬた)

2014年10月12日 | 健康・病気

先日、ハードディスクに録画しておいたNHK俳句を観た。
9月21日(日)のNHK俳句の選者は櫂未知子、題は「砧(きぬた)」または自由だった。
番組のはじめに砧という季語の説明をした。
櫂未知子のわきに木槌があった。

  このようなものでした

それは私としては久しぶりに見るものだった。
私が子どもの頃、縄をなう前に必ず藁に水をつけ木槌で叩き柔らかくした。
その木槌を櫂未知子は、
「道具も含めて砧という季語になった」といった。
なんかまるで彼女の横にある木槌を「砧」といっているようだった。
私は、私の持っている歳時記(合本 俳句歳時記 新版 角川書店編)を調べてみた。
> 冬支度として、衣服用の麻・楮・葛等の布地を柔らげるために木盤の上において木槌で打つ。
> 向かいあって互いに拍子をとりながら打つ。
> その音がいかにも秋の夜のあわれを誘うので昔から歌にも俳句にもよまれた。
> きぬたとはきぬいた即ち木盤のことだが、きぬたを打つことをきぬたといい、盤は砧盤という。
> 現今では、藁を打つ藁砧の他はあまりみることができない。
インターネットでも検索してみた。
木槌は横槌とも書いてあったが、木槌のことを砧とは書いてなかった。
櫂未知子は、やっと見つけて手に入れたその木槌を砧だといっていた。
私には、そう聞こえた(私は数回録画したものを再生して観ている)。
彼女の手にとっていたものは木槌(横槌)であって砧ではない。
あの番組を観た人は、あの木槌を砧だと思ってしまうだろう。

歳時記とネットで調べていて「藁砧」という季語を知った。
木槌で藁を打って柔らかくすることのようだ。
それでこんな句を作りました。

  藁砧打つ母の手は軽やかに   九想

縄は、過去の百姓の仕事には必要なものでした。
おふくろも親父もよく縄をなっていた。
それを詠んでみた。
私なんかもよく藁をなったものです。
2・3年前、女房とある民族資料館のようなところに行ったときに、
藁があったのでなってみたら「へぇー、縄をあめるんだ」と驚いていた。
百姓の子どもなら縄はなえなくてはならない。
今でもそのときになった縄は家のどこかにあるはずだ。
そういえば、実家で使っていた藁を打つ木槌は今でもあるのだろうか?

コメント (9)
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阪神ファイナルステージへ

2014年10月12日 | 健康・病気

阪神が初のファイナルステージ進出 0‐0延長引き分け1勝1分けで決定(デイリースポーツ) - goo ニュース

阪神が初めてファイナルステージに行く。
1勝1分けでということは私の中で微妙な思いもありますが…。
とにかく次は東京ドームだ。
がんばれ阪神!!!

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