「武士の献立」(小学館文庫・ 大石 直紀 ノベライズ)を昨夜読了した。
この本を図書館から借りてきたのが2月28日でした。
「永遠の0」を読み終わって、何か読もうと図書館に行ったのです。
そのときに借りたのは、「その日のまえに」(重松清 著)・俳句界1月号・新潮2月号・文藝春秋2月号と「武士の献立」だった。
「その日のまえに」をそこそこ読んでいた。
でも、人が死ぬ話で辛かった。
その他の雑誌はほとんど目を通していない。
私は、どうせ読まないだろうな、と思っても、何冊か借りてきてしまいます。(反省)
昨夜、「武士の献立」を読んでみた。
本の返却日が3月14日だった。
薄い文庫本なので14日までには読めるかも知れないと思った。(実際は4時間ほどで読了した)
最初のページは退屈だったが、春という女が包丁侍に嫁いで行くということから興味を持った。
包丁侍とは、君主とその家族の食事をまかなう役割を担う武士のことで、
武士としては足軽に近い低い身分だが、大名家の人々の健康を守るとともに、
対外的には「饗応料理」をつくり藩の威信を示すなど重要な働きをする。
加賀藩6代藩主の側室・お貞の方に仕える女中の春は、
江戸屋敷で出会った加賀藩台所方・舟木伝内から、彼の息子・安信の嫁にと望まれる。
春は一度は断ったが、伝内の熱意に心を打たれ、お貞の方からの助言もあり舟木家への嫁入りを決意する。
兄の急死で跡取りとなった安信は、包丁より武術のほうに熱心で、御料理人の務めに身が入らなかった。
そういう安信を一人前の包丁侍になる手助けを春にしてもらいたくて、
伝内は土下座までして春に嫁に来てもらうように頼んだ。
こういうふうに書いていくと最後まで書いてしまいそうです。
いつものように私は最後まで書かないでおきます。
この本は、映画「武士の献立」を大石直紀が小説に焼き直したものだ。
よくできたストーリーだと思う。
ストーリーは柏田道夫、山室有紀子、朝原雄三が書いた。
私は、最後に胸が熱くなり涙を流してしまった。
春という女性がかわいくなりました。
序章
第一章 春の嫁入り
第二章 春の賭け
第三章 春の悲しみ
第四章 安信の憂鬱
第五章 安信の決意
第六章 春の決断
第七章 夫婦の行方
終章