「草笛の音次郎」(山本一力著 文春文庫)を読んだ。
この人の小説はこれまで2、3編読んでいる。
といっても、文芸雑誌に載っていた短いものだ。
直木賞をとった「あかね空」も読んでいる。
この小説は文庫本で445ページある長編小説です。
長編ですが楽しく飽きずに最後まで読めました。
28歳の音次郎は、21歳まで真面目な版刷り職人として生きていた。
そんな彼が渡世人となったのはばくちだった。
といってもそれが原因で身を持ち崩したわけではない。
一緒にばくちをしていた職人仲間が店の売り上げに手をつけ、
その金を音次郎は借りていた。
そのことが版元のあるじにばれて、ふたりは首になった。
そして音次郎は、賭場を開いていた組の代貸の源七の器量の大きさに
惹かれていて、「下働きで使ってくれ」と頼み込んだのである。
それから音次郎の渡世人暮らしが始まる。
いろんなエピソードを読んでいて、気持ちが明るくなった。
渡世人も、やはりバカではいけないんだな、と思った。
この小説は、音次郎の親分である貸元、
恵比寿の芳三郎の名代として、
江戸から千葉の佐原までの“股旅物語”である。
行く先々でいろんなことがある。
それを乗り越えて音次郎は、しだいに大人になっていく。
面白かったけど、後半間延びしている感じがあった。
前半の速度で面白いストーリーが続いていくと、
もっとすばらしい小説になったと思う。
この人の小説はこれまで2、3編読んでいる。
といっても、文芸雑誌に載っていた短いものだ。
直木賞をとった「あかね空」も読んでいる。
この小説は文庫本で445ページある長編小説です。
長編ですが楽しく飽きずに最後まで読めました。
28歳の音次郎は、21歳まで真面目な版刷り職人として生きていた。
そんな彼が渡世人となったのはばくちだった。
といってもそれが原因で身を持ち崩したわけではない。
一緒にばくちをしていた職人仲間が店の売り上げに手をつけ、
その金を音次郎は借りていた。
そのことが版元のあるじにばれて、ふたりは首になった。
そして音次郎は、賭場を開いていた組の代貸の源七の器量の大きさに
惹かれていて、「下働きで使ってくれ」と頼み込んだのである。
それから音次郎の渡世人暮らしが始まる。
いろんなエピソードを読んでいて、気持ちが明るくなった。
渡世人も、やはりバカではいけないんだな、と思った。
この小説は、音次郎の親分である貸元、
恵比寿の芳三郎の名代として、
江戸から千葉の佐原までの“股旅物語”である。
行く先々でいろんなことがある。
それを乗り越えて音次郎は、しだいに大人になっていく。
面白かったけど、後半間延びしている感じがあった。
前半の速度で面白いストーリーが続いていくと、
もっとすばらしい小説になったと思う。