純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

玉櫻 五百万石純米酒・・・「殿」と書いて「しんがり」と読む!

2014年06月16日 | 純米酒
先日訪問した玉櫻酒造様は

島根県の南部の邑南町に位置する


地元の契約農家から酒米を仕入れて

杜氏である兄の櫻尾尚平氏と

弟の酛屋の圭司氏の兄弟で

完全発酵の純米酒を醸されている

速醸仕込みにおける酵母は

協会701号(泡なし酵母)が主となる


ただ杜氏の尚平氏は「生もと」造りに魅せられて

酵母無添加の蔵付酵母で醸す「生もと純米」に力を注いでいる

それ故に「生もと純米酒」にこそ

玉櫻の特徴や真髄がある

と言っても過言ではない


また「活性炭ろ過をしないこと」や

「二度火入れ」に拘る姿勢には大いに共感を覚える


瓶燗1回火入れ酒の開栓時の生酒の香り(生ひね香)が嫌いだ

というその嗜好は私と全く一緒である。(笑)



そんな「玉櫻」の純米酒のなかから

ひとつピックアップ・・・



「殿」と書いて「しんがり」と読む「夏仕様」純米酒を紹介する


玉櫻 五百万石純米 殿(しんがり)H24BY1,800ml:2,592円

これは、櫻尾尚平杜氏が自分で呑む為に囲っていたお酒なんだわ。夏でも燗で呑みたい杜氏は、すっきりとして、スルスル呑めるように自分用に割り水したアルコール度が低めのお酒を瓶に詰めていたのだ。(あくまで自分用で商品にする気持ちはなかったらしい。)たまたま私が蔵を訪問した時に、この囲い酒をおすそ分けしてもらい、呑んでみたんだが・・・これが、なかなか・・・美味いやんかぁ!
私の琴線に触れました。(笑)
上品なバナナ様の含み香と、穏やかな旨味、すっきりした酸で、スルスル呑める。また燗につけてもスルスルと、のどのすべりが良い。
数日して少量しかないが、商品化するとの連絡をいただき、即発注をかけたが、発注しただけ数量入荷せず。即完売ということで残念無念。杜氏さん、一人だけで愉しもうとするのは、ずるいよ(笑)


玉櫻の純米酒の詳細は

地酒のDONホームページへどうぞ!

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