唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

インサイドマン

2006年10月22日 | 映画 あ行
2006/10/12 00:41

マルコムXがすごい面白かったので、絶対につまらないはずがないと思ってDVDを買ってみました。

面白いんだけど、すっきりしない。

しょっぱなっから、犯人が強盗を告白する場面から始まります。

途中で、犯人がどうやって脱出しようと思っているかもわかってきます。

でも、これは、作り手のほうがみる側にそう仕向けているのはみえみえで、だから、謎がわかった!とかいう感じでもなく、すっきりさせないようにつくっているみたいです。

ぱっぱっと画面を動かしてひきつけたり、映像に技を使う人なんだと思いました。

子どもと犯人とのやり取りとか、思わず笑っちゃうシーンも。(ある意味笑えないか・・・)

人質を撃つ映像の後、デンゼルワシントンが犯人のところまで行くシーンなんかは、マルコムⅩが死の演説に向かうシーンとダブってうれしくなりました。その感じがすごく不自然で、動揺している様子をうまく表現していたように思いました。

と言うわけで、すっきりしないけど、3800円も出したというのもあるので・・・いい映画だと思います。


クラッシュ

2006年10月22日 | 映画 か行
この映画は微妙だ・・・・

最初はなんかパルプフィクションとか、他にもこんな感じのありましたよねえ・・・いろんなお話がどんどん交錯していくの・・・・それっぽくしたいのかなあと思いながら、みてました。みんな差別的なことをバンバンいっちゃって、それを問題にするような映画にしてはちょととらえ方が微妙だなあと思って否定的に観ていたら・・・

後半は、それを帳消しにするような内容で・・・よくわからないところもありますが、とにかく、否定的な部分は消えました。

一つ一つの人間同士の対立、ぶつかり合いで、傷つけあったりしている人たち。
でも、本当は、人間はつながりあいたいんだよっていうことを言いたいみたいです。それをゆがめてしまうのが今の社会なんじゃないかと言う問いかけにも思えます。

そして、正義と悪、いい人と悪い人の微妙な関係も考えさせられます。自分のイライラを黒人女性にセクハラして解消する警官が同じ人の命が危ないときに必死に助けようとしたり・・・眠いのでこれぐらいにしますが、一人一人の人間の本質は悪者ではないんだよと言いたいみたいです。それが環境であったり、そのときの状況であったり、ストレスであったりがその正しい心を曇らせて正しい判断ができなくなってしまうことだってあるのさ。ということなのでしょう。もちろん、そのしてしまった行いそのものをそれによって免罪にすることはできませんけれど・・・でも、逆にいえば、過ちを犯した人間はもう二度と許されないのかと言うとそうではないわけで、その辺の微妙さがでていて面白いですね。

透明のマントの話は、ありゃやっちゃった!!!なんてことを!!!と思わせておいて、ちょっとずるいですよね。かわいい女の子をああいう風に使ったら、そりゃ泣きますって。

なんか、完全に踊らされてるなあ・・・

これぐらいにしてと言ってからが長いのは悪いくせだ。