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ひび割れ幅を測ります…

2010年10月28日 13時53分04秒 | 内覧会で使う測定器具

上の写真は、鉄筋コンクリート表面に生じたひび割れに、クラックスケール、(コンクリートの表面に出来たひび割れ幅を測るシート)を置いた所を写したものです。コンクリートの表面には、ひび割れが起きていることがあります。ひび割れの主な原因は、コンクリートの乾燥収縮に因るものです。
コンクリートは、セメント、水、砂、砂利を混ぜ合わせます。混ぜた時には軟らかだったコンクリートは固まっていきます。その際に、混ぜた水分も蒸発していきます。硬化するのに必要な水分以外は、蒸発していきますので、その分、体積も縮みます。縮む割合は、約8×(10)-6乗ですから、10mのコンクリートがあれば、8mmほど縮んでしまいます。壁や床は、隅を固定されてますので、縮もうとしても、縮むことができまません。この縮もうとする分がひび割れとなるわけです。
それでは、ひび割れはしようがない、ということではありません。ひび割れは、建物に対しては有害なので、それを防がなければなりません。防ぐ対策はあります。建物の構造上、問題がないだろう、というひび割れの幅は、0.3mm以下と言われています。写真のひび割れは、0.15mm程度です。でも、コンクリートの表面に生じたひび割れは、中にある鉄筋を錆び易くしてしまいますし、コンクリートの強度自体にも影響を与えます。
内覧会に行きまして、これは、何mmのひび割れか?を判断するのは容易ではありません。そのような場合には、1mくらい離れた所からコンクリート表面を見てください。そして、目視で確認出来るようなひび割れは、その幅に関係なく、全て補修してもらう方が良いでしょう。その理由は、ひび割れ幅は時間の経過と共に大きくなってくることが多いからです。鉄筋コンクリートの構造体に生じたひび割れは、発見したものはすべて補修して埋めるべきだと思います。
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