写真は、マンションの内覧会で、バルコニーの長尺シートの接着不良部分を撮ったものです。長尺シートとは、厚さ2㎜の、塩化ビニールを素材とした仕上げ材です。耐久性があるので、バルコニーなど気象条件の厳しいところに、接着剤で貼り付けられます。シートの周りは、全てコーキングをする場合も、しない場合も、また、ベランダの水上側(窓側)だけをする場合もあります。写真では、コーキングはありません。
長尺シートの全周にコーキングを打つ時は、接着不良は生じにくいのですが、周りにコーキングを打たない場合には、写真のように、長尺シートの端部の接着が不十分で、手で簡単に持ち上がってしまうことがあります。この程度の接着不良で漏水が起きる事はありませんが、気象条件の極めて厳しいところですので、将来、シートが更にめくれたり、足に引っ掛かっても困ります。
バルコニーにシートが貼られている場合には、このような端部の接着不良だけではなく、シートの浮き、膨れはないか、シート同士の接続部はちゃんとなってるか、なども良くチェックして下さい。チェックの方法は、状態を見て、指の先で、表面を触ってみることです。(611)
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