アマンダ-・ブレッカーさんの世界デビューとなる3rdアルバムは、70年代の名曲をカバー。
彼女が敬愛する、キャロル・キングとジェイムス・テイラーへのトリビュート・アルバムです。
彼女のお名前からわかるように、お父さんは、あのランディー・ブレッカー(tp)さん。
そして、お母さんはと言えば、ジャズ・ピアノ&ヴォーカルのイリアーヌさんなのです。
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かつて、イリアーヌさんのアルバムの中で、愛らしい歌声を聴かせてくれたアマンダちゃん。
お母さんの弾くピアノ伴奏に合わせて、一生懸命に歌う様子が目に浮かぶようでした。
それでも、音程・リズム感などに、幼い歌唱ながらも「非凡さ」がキラリと光っていました。
親戚のおばさんみたいに、「あのアマンダちゃんがねぇー」なんていう感慨も浮かびます。
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世代が離れていても、「どこかで聴いたことがあるなぁー」という名曲が並んでいます。
クレモンティーヌ、小野リサさんなど、何人もの方がカバー・レコーディングされています。
お母さんのセクシィ・ヴォイスとは違って、ナチュラルでピュアな印象を受けるヴォーカル。
シンプルで飾り気のないバッキングも、彼女の良さを十二分に引き出した好サポートぶり。