『花束みたいな恋をした』の脚本・坂元裕二と監督・土井裕泰が再タッグを組み、広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人を主演に迎え、強い絆で結ばれた3人の女性が織りなす日常と究極の“片思い”を描く友情物語。ネタバレになるけど、序盤でわかるからもうここに書く。実は彼女たちは実は既に死んでいる。12年前の殺傷事件の犠牲者。当時8歳だった清原伽耶、9歳だった杉咲花、そしてたぶん10歳だった広瀬すず。あれから12年、 . . . 本文を読む
コロナという嵐は僕たちの生活を変えてしまった。あの頃を振り返る小説がどんどん出版されている。これもそんな一冊。5つの短篇からなる。東北，北海道を舞台にした。新幹線がつなぐ5つの物語。あの頃の会いたい人に会えない日々。しかも会いたい人が知らない間に亡くなってしまうことも。先が見えない不安な時間。だから会いに行く。今を逃したら一生会えないかもしれない。ほんの少しであってもいい。対面で話す時間がかけがえ . . . 本文を読む
『パラサイト 半地下の家族』でアジア映画初のアカデミー賞監督になったポン・ジュノ監督が満を持して取り組む新作である。今回初めて完全アメリカ映画に挑む。ロバート・パティンソン主演の奇想天外な作品。まさかの展開に驚きの連続する2時間17分の旅。テリー・ギリアムの『未来世紀ブラジル』に匹敵する怪作。昨日の『エミリア・ペレス』といい、この作品といい、この春は凄い映画が続々と公開される。この映画の独裁者はま . . . 本文を読む
こういう映画をジャック・オーディアールが撮るのか、と少し意外。ここまでまさかの映画は滅多にない。「まさかの」は僕の好きな常套句の言い回しだからよく使っているけど、今回こそはまさに、まさかだった。（もちろんいつも驚きの映画や小説を見たり読んだりしてるからそれは慣用句のように使っているけど）主人公は弁護士のリタ。彼女が不本意な弁護を担当するシーンから始まる。最初この映画は一体何がしたいのか、と思いなが . . . 本文を読む
