なんと不穏な薄さ。濃厚なストーリーではない。淡いような、でも決定的な断絶感を抱かせる仄暗い世界がそこには漂っている。冒頭の『叩く』はまるで芥川の『羅生門』ではないか。あの下人が現代に甦ってきたように、善と悪に引き裂かれる。もちろん彼は悪だ。生きるためなら仕方なくする。だが、まだ逡巡している。絶対的な悪にはなりきらない。彼には老婆を殺すことはできないだろう。
ふたつ目の『アジサイ』 . . . 本文を読む
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