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セミフ・カプランオール監督によるユスフ三部作の第3部。完結編、ということだが、これはよくある大河ドラマなんかではない。ささやかな人生の、とある1ページの、簡潔なスケッチだ。順を追って3部作を見たのだが、この『蜂蜜』1本だけを見てもよかった。というか、最初の想いのまま、最初はこの1本から見るべきだった。系統立てて順に見る必要なんかないのだ。見たいものを見たい時に見ればいいのに、製作順なんかに拘った . . . 本文を読む
南陽子さんが作、演出を担当する初めての本公演である。なかなか中心となる作家、演出家が決まらない今の新撰組にとって、これは新しいチャレンジなのか、それともこれをスタンダードとする、という意思表示なのか、まぁ、本人たちにもまだわからないだろうが、今回、南さんで本公演を打つというのは彼らにとって大冒険であろう。だってこれでは、今までの新撰組とはまるでカラーが違うからだ。もちろんアトリエ公演で成功した『 . . . 本文を読む
謎の住人が2か月ほど前に引っ越してきた。彼はここに住む訳ではなく、ある女性とここで定期的に会うためにこの部屋を借りたようだ。この芝居は、そんな2人を巡るお話である。
彼らが逢い引きするための部屋が舞台となる。もちろんこれはただの逢引きではない。それはすぐにわかることだ。ここには2人を巡るたくさんの人たちが入れ替わり立ち替わりやってくる。そこに、このアパートの住人たちもが絡んできてのドタバタが . . . 本文を読む