『卵』を見て、その後仕事で5日間家を空けていた。実はその間、この3部作の残り2本がとても気になっていた。今日帰ってきて、取るものも手に付けず、まず2本を連続して見た。だが、夜行バスで帰ってきた身体にこの映画はきつい。前作とタッチはまるで同じだ。説明はまるでないまま、ただ母親と2人での日々のスケッチが、淡々と描かれるばかりだ。長回しも同じ。セミフ・カプランオール監督によるユスフ三部作の第2部。
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もう見てから1週間が経つ。正直言うと、残念な作品だった。前2作がよかっただけに、とても楽しみにしていた。だが、先の2作から5年後、64年、という時間の経過は如何ともし難い。これはとても微妙な題材だったのだ、と改めて思う。この作品にあった感動というのは、映画の描くドラマ自体にはない。この過去の「時間」自体にある。だから、風俗の再現が何よりも大事だった。1957年自体が映画のテーマで、あの時代をドキ . . . 本文を読む
阪神淡路大震災をテーマにして書かれたこの作品が10年振りに再演された。どういう事情で急遽再演の運びになったのかは、わからないけど、今、この作品を見る意義は大きい。(この記事を書いた後、事情はホームページを見て確認できた)
東日本大震災の記憶も生々しい今だからこそ、この作品を再演する意義がある。深津さんは震災直後『カラカラ』を様々な形で上演した。『カラカラ』が描いたドキュメントから距離を置き、 . . . 本文を読む