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映画・演劇のレビュー

Ugly duckling『凛然グッド・バイ』

2010-12-21 23:38:20 | 演劇
 15年間走り続けたアグリーの最終公演である。とてもシンプルな2人芝居で、Wキャストになっている。僕は春眠ヴァージョン(出口弥生、ののあざみ)を見たのだが、冬眠ヴァージョン(吉川貴子、村上桜子)のほうも見たかった。同じ台本からかなりテイストの違うものを作り上げたらしい。もともと演出プランを変えようとしたわけではなく、役者に合わせていくうちにいろんなことが変わってしまったらしい。それって面白い。 . . . 本文を読む
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村上春樹『夢を見るために毎日僕は目覚めるのです』

2010-12-21 23:24:00 | その他
「村上春樹インタビュー 1997年―2009年」とある。これは、この20年間に村上春樹が受けた数少ないインタビューの集大成である貴重な1冊だ。主に海外のメディアからのオファーを受けたものが掲載されてある。もしかしたらこれが彼が受けたインタビューのすべてなのかもしれない。国内が少ないのは、日本のメディアを軽視したからではない。大体彼は基本的にマスコミに露出することを好まないからインタビュー自体をは . . . 本文を読む
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『ノルウエイの森』

2010-12-21 23:22:11 | 映画
トラン・アン・ユン監督の『ノルウエイの森』はまるで原作に似ていない。20年以上前に書かれた村上春樹のベストセラー小説がついに映画化される。出版されたときにもいくつものオファーがなされたのに、許可されなかった。村上春樹は自分の小説の映画化を好まない。長編小説が映画化(というか、それだけではなく映像化でもある)されることは、これが初めてのことである。(『風の歌を聴け』は例外)  さて、こんなにも原 . . . 本文を読む
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『ロビン・フッド』

2010-12-21 00:06:23 | 映画
 リドリー・スコットがなぜ、今、ロビン・フッドを映画にしなければならなかったのか、その一番大切な部分が全く伝わってこない映画だった。作品としてはとてもよくできているし、ラストの海岸でのイングランドと、海から押し寄せてくるフランス軍の対決シーンのスペクタクルも凄い。彼にとっては、『グラディエーター』『キング・オブ・ヘブン』に続く歴史スペクタクルであり、その流れの先にこの映画があるのは、当然のことなの . . . 本文を読む
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