どうしてこんな凄い芝居を作れるのだろうか。発想のおもしろさと、その表現力。リズミカルな会話。心地よいリフレーン。まるで上質の音楽を聴いているように耳に心地よく響いてくる。そして流れるように芝居が展開していく。
今年に入ってこれでもう3本目の長編である。作、演出の山本正典さんは絶好調だ。向かうところ敵なしの勢いで快進撃を続ける。才能の泉はあふれかえり、次から次へと誰もが思いつきもしないアイデァ . . . 本文を読む
食をテーマにした短編集。いずれも舞台はヨーロッパの田舎の村で、日本人は一切出てこないという条件のもと、書かれてある。この「土地」と「食べ物」という2つの条件は、作品にとって大きなくくりとなる。人が生きていく上で一番本質的なものであり、もちろん一番大切なものでもある。そこからすべてがスタートすると言っても過言ではない。だから、それは縛りではなくそれがあるからこれらの作品は生き生きとしたものになった . . . 本文を読む