この芝居自体が何かの『間違い』ではないのか、と思わせる。『街街』(まちがい、と読ませる)というふざけたタイトルがぴたりと嵌っている。ラストなんて唖然である。だって「この場所で公演をしてはならない」ということになったから、芝居も終わりますだなんて、本当なら納得いかないところだ。でも、収拾がつかなくなった芝居を無理から終わらせる、のではなく、いくらでも続けれる芝居を、きりがないから、このへんでやめて . . . 本文を読む
ベルサイユ宮殿にある広大な森の中で暮らすホームレスの青年 (ギョーム・ドパルデュー)のもとに、同じようにホームレスの若い女がやってくる。彼女は幼い息子を残してひとり去っていく。これは、残された5歳児といきなり子連れとなった男との物語である。(これって大阪城公園の中で暮らすホームレスと同じような感じか?)
映画はとても無口で、主人公たちももちろんほとんど喋らないし、監督( ピエール・ショレール . . . 本文を読む
げんだつばさんの仕掛けのいっぱいある台本と、三輪智津子さんのストレートな演出が、実に水と油なのに、なぜか2人の作り出す世界はおもしろい。この2年間、府職劇研の芝居を楽しませてもらったが、今回3度目にして初めて別の作者(高堂要)の作品を見せてもらった。
劇団名も「せすん」と改めての再スタートなのだが、あまりに台本がストレート過ぎて、それをいつもと同じようにストレートな三輪さんの演出で見せるから . . . 本文を読む
独自のスタイルで不思議な感触の残る音楽劇を作る劇団いちびり一家の最新作。ハーメルンの笛吹き男をモチーフにした作品らしい。だが、見ていてあまりそんな風には思えなかった。そこに拘る必要はないだろう。作、演出の阪上洋光さんは自由な発想でこの迷宮のような芝居を作った。
子供たちのいなくなった町で主婦たちが夕暮れの中、子供たちの姿を追い求める姿を描く。だが、見ていてなんだか切実感がない。彼女たちはまる . . . 本文を読む